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知事が県民の皆さんのもとに出向き、訪問する市町村の特色を踏まえてテーマを設定し、施設の視察や、地元で活躍されている幅広い世代の皆さんと意見交換を行う 「知事といきいきトーク」。
今年度第1回目は「Build UP !! ちくじょう~みんなで築きあげる魅力あるまちづくり~」をテーマに、築上町で実施しました。
旧藏内邸は、築上町の炭鉱王、藏内本家三代の住宅です。
近代的な優れた造形、意匠、工法でまとめられており、国の名勝に指定されています。
邸宅では様々なイベントが開催されており、特に「ひなづくし」では毎年3000体以上のひな人形が展示され、邸内を華やかに彩っています。
最初に、新川久三町長から町の取り組みについて説明を受けました。
その後、高橋幸子館長と馬場克幸町生涯学習課長補佐から施設の説明を受け、仏間の壁紙に使われた金唐革紙(※西洋の装飾革工芸を和紙で模したもの)や、各部屋の繊細な欄間、竹を模した雨樋などを見学しました。
※高橋幸子館長の「高」は、はしごだか
(写真)旧藏内邸にて参加者の皆さんと
(左から)西元健県議会議員、新川久三町長、高橋幸子館長、知事、八野紘海副町長、久保ひろみ町教育長
(写真)施設を見学する様子
築上町有機液肥製造施設は、町農産物の安定的生産と農家の収入向上を目標に、し尿・浄化槽汚泥を原料とする液肥を製造し、循環利用を行っています。
令和3年3月には、施設内に全国初となる新技術を用いた「バイオ液肥の濃縮製造施設」を設置しました。
知事は、町産業課の下田大吾郎参事兼資源循環係長、太田美加主任主事、三菱ケミカルアクア・ソリューションズ株式会社の長尾衛部長から施設の説明を受けながら、液肥製造施設を見学しました。
(写真)液肥製造施設を見学する様子
(写真)液肥製造施設の説明を受ける様子
知事は、築上町有機液肥製造施設を見学した後、築上町役場に移動し、農業、漁業やまちおこしなどの分野で活躍されている皆さんから、日頃の活動などについて話を聴き、意見を交わしました。
知事は、「皆さんとお話をして、築上町には、いろいろな魅力や大きな伸びしろがあると思いました。これをどう生かしていくのか、県と町がしっかりと考え、皆さんとともに取り組んでまいりたいと思います。築上町を、あるいは豊築、京築地域を元気にしてまいりましょう」と述べました。
【意見交換参加者】
福田浩一さん (ふく福ふぁーむ 代表)
有機農業で西洋野菜を栽培。「顔の見える相手への販売」をモットーに、福岡市・北九州市のレストランまで自ら出向くなど、心のこもった野菜販売に奮闘。
中安洋子さん (合同会社豊築マルシェモンステラ 代表)
女性7人で菊芋の生産・加工・販売を一貫して行う。ふりかけやドレッシングなど多くの加工品を製造。菊芋レシピが小中学校の給食に採用されるなど、精力的に活動。
原田秀行さん (ちくじょう祭り 実行委員)
15年前、町のイベントの存続の危機に、地域を盛り上げたいという思いから、有志10人で小さな祭りを始める。現在、1万人を集める「ちくじょう祭り」の中心として活躍。
神崎史享さん (上城井ふれあい協議会 事務局長)
恵まれた自然環境や歴史文化を活用して上城井地区の活性化を行う。地元産にこだわった「かみきい味噌」の販売や、菊芋の収穫・料理体験ができる農泊などを実施。
※神崎史享さんの「崎」は、たつさき
吉川綾さん (寒田生産物直売所「まこちの里」 代表)
寒田地区の野菜や加工品を販売する物産館と隣接するキャンプ場の運営を行う。特産品である「寒田あられ」の継承や、新イベントの開催など地区の活性化に奮闘。
松村一成さん(元築上町地域おこし協力隊/漁師)
高校教師をしていたが、けがをきっかけに幼い頃からの夢であった漁師を志して、築上町に移住。地域おこし協力隊としての任期を経て、漁師として活動。
ファシリテーター 桑野智まちづくり振興課長
(写真左から)福田浩一さん、中安洋子さん、原田秀行さん、神崎史享さん
(写真左から)吉川綾さん、松村一成さん、桑野智課長
(写真)意見交換会の様子
(写真)意見交換会参加者の皆さんと