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新年度が始まりました。
少子高齢化の急速な進行、人口減少と一極集中に伴う地方の衰退、賃金と物価の好循環の実現による30年間続いたデフレからの脱却、さらに大規模自然災害からの復旧復興、今後発生する可能性のある新興感染症への対応など、我々は、非常に複雑かつ困難であり、先送りできない課題に直面しています。私はこうした課題から逃げることなく、県民の皆さまの命を、健康を、生活を守ることを第一に、福岡県をさらに飛躍・発展させるため、新たに三つのチャレンジを掲げました。
一つ目のチャレンジは「人こそは財(たから)!人を育てる」です。福岡県の未来を築き、担っていくのは人です。私たちは、福岡県の大切な財である「人」をしっかりと育てていかなければなりません。このため、未来を支える子どもたちが、県内どこでも、安全に健康に、充実した教育を受けられる環境を整備してまいります。様々な体験を通じて、自らの可能性に気づき、そして自らの内にある無限の力を信じて、夢に向かってチャレンジする青少年を全力で応援します。また、女性の皆さんの起業や社会進出といったチャレンジを応援するとともに、経済成長を支える技術人材、産業人材を育成してまいります。
二つ目のチャレンジは、「世界に輝く福岡!産業を育てる」です。本県経済の原動力であり、県内雇用の8割を担う中小企業が成長を続けていくためには、持続的な賃上げを実現し、人材を確保することが必要です。その原資となる適正な価格転嫁を推進します。同時に、賃上げを実現するための、さまざまな経営革新、ITの導入などの中小企業の取り組みを支援してまいります。そして、2050年カーボンニュートラル・脱炭素の潮流をビジネスチャンスとして捉え、自動車、半導体、水素のグリーン成長プロジェクトを推進し、経済と環境の好循環を生み出してまいります。これからの経済成長の起爆剤となるスタートアップを育ててまいります。本県の基幹産業である農林水産業を若い皆さんが夢を持って参入するため、稼げる、魅力ある、強い産業にしてまいります。
三つ目のチャレンジは、「人も地球も笑顔!安全・安心なまちをつくる」です。次なるパンデミックに備えるため、人と動物と地球の健康バランスを守る、ワンヘルスの取り組みを進めます。そして、子育てしやすい環境を整え、安心して子どもを産み育てていただけることができるような社会を作ってまいります。また、困難を抱える方々が、安心して暮らせるように就業支援などに取り組んでまいります。さらに、今後起こりうる災害に備え、防災、減災、県土強靱化対策を強化してまいります。
これらの挑戦に全身全霊で取り組み、県民の皆さまとともに、手を携えて、私たちの愛する子どもや孫たちのため、未来に続く福岡県の扉を開いていきたいと思います。皆さま方のご理解やご協力をよろしくお願い申し上げます。
氏名 | 服部 誠太郎(はっとり せいたろう) |
生年月日 | 昭和29年9月11日生まれ |
出身地 | 北九州市 |
略歴 |
北九州市立泉台小学校卒業 北九州市立篠崎中学校卒業 福岡県立小倉高等学校卒業 中央大学法学部卒業 昭和52年 福岡県庁入庁 福岡農林事務所、土木部河川課等で勤務 平成16年 総務部私学学事振興局学事課長 平成18年 総務部財政課長 平成21年 総務部次長 平成22年 福祉労働部長 平成23年 福岡県副知事 令和 3年 福岡県知事(1期目) 令和 7年 福岡県知事(2期目) |
家族構成 | 妻、三女 |
性格 | 楽観的、不器用だが物事にあたるときは集中できる |
趣味 | 野球観戦、旅行 |