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第2回森林環境税(仮称)検討委員会の概要
更新日:2014年9月17日更新
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第2回森林環境税(仮称)検討委員会の概要
1 日時
平成18年5月17日(水曜日)10時00分から16時50分まで
2 場所
現地視察 10時00分から14時50分まで 田川郡添田町大字中元寺
検討委員会 15時00分から16時50分まで 福岡県庁特1会議室
検討委員会 15時00分から16時50分まで 福岡県庁特1会議室
3 内容
(1)現地視察
(2)議事
第2回検討テーマ:「森林保全のためのこれまでの取り組みと新たな施策の方向性」
ア. 森林保全のためのこれまでの取り組み
イ. 新たな施策の方向性
4 現地視察の主な意見、感想
- 林業として成り立つ森林は限られている。森林機能を類型化していく必要がある。
- 現地を見て、これは(森林荒廃)ほんとに大きな課題だということを感じた。
- 緑は我々の大切な財産。だから我々一人ひとりの手で、キープしていけるような道が開ければ良いが。
- 地域外所有者の森林がかなり荒れているという話があった。これをどう管理していくかもっと議論が必要。
- 見た目と実態の格差が、あまりに大きいので驚いた。(林内に)下草が1本もないということは想像もしていなかった。
- 個人所有の荒れている森林に、どう社会性を見いだしていくか整理が必要。
5 検討委員会での主な意見
- 間伐をすればずいぶん良くなるという話が多かったので、荒廃森林のすべてを間伐する場合の費用はいくら必要なのか、といった試算が必要である。
- 個人の財産である森林が荒廃しているのに、所有者が何もしないのはおかしい。
- 間伐すれば良くなることがわかっていながら、やらなかったのは所有者の管理責任。何らかの指導は当然あるべき。
- 木はある程度まで育ったらCO2(二酸化炭素)を吸収しなくなる(低下する)。だからある程度まで成長したら、切って植え直すことも必要。
- 森林は私有財産であるが、保水機能などの公共的機能の面から公共財としての考え方整理する必要がある。
- 行政だけで進めず、もっと民間の活力を利用すればいろんなアイディアが出てくると思う。
- どこかで林業という概念を捨てて森林保全というふうに大きく変えなければならない。
- 森林環境税を考えるとした場合、みんなで協力してやって行く部分を明確にしなければ、県民の理解は得られない。
6 委員長総括
- 現地視察で問題の深刻さを改めて感じた。森林荒廃は社会現象であり、何らかの対策が必要であることを感じた。
- 私有財産の森林と公共的な機能の整理が議論の出発点として必要。
- 林業の枠内で考えようとするのはすでに限界がきている。その点を整理したうえで施策を考える必要がある。
- 税を考えるとした場合に、税で何をするのか、具体的にどんな作業をするのかという点について、もっと詰めていかないと県民の理解は得られない。
- すべて公的に行えば済むという問題ではない。ボランティアや民間の知恵を、積極的に組み込むことが重要。