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福岡県の伝統工芸品
先人たちからの何代にもわたる技術は、研さんが重ねられ、伝統工芸品として今日なお見事に息づいています。
経済産業大臣指定伝統的工芸品(7品目)
写真 | 品名 | 説明 |
小石原焼 |
どっしりとした渋みがあり、九州の民陶の中でも名高い焼物です。17世紀頃から創り始められたといわれ、流し釉、刷毛目、飛かんななどに特徴があります。(主産地:東峰村) |
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博多織 |
1241年に宋に渡った博多商人が伝えたのが始まりです。平織の博多織は、締め心地がよく「キュッキュッ」という絹鳴りは品質のよい博多織の代名詞ともいわれています。(主産地:福岡市) |
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八女福島仏壇 |
1821年、遠渡三作(とおわたり さんさく)という人が夢で見た壮麗な楼閣をヒントに製作したといわれています。すみずみまで金ぱくを使用した八女福島仏壇は、作りが精巧で華麗であることが特色です。(主産地:八女市) |
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八女提灯 |
1816年頃、荒巻文右衛門(あらまき ぶんえもん)が「場提灯」と称して、草花などを描いた素朴な提灯を作ったのが始まりとされています。風雅な情緒味に富んでおり、広く全国、海外に出荷されています。(主産地:八女市) |
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博多人形 |
1601年に瓦職人の一人が趣味で焼いた素朴な土人形が始まりといわれています。伝統にとらわれない斬新な発想で、国内ばかりでなく海外にも輸出されています。(主産地:福岡市) |
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久留米絣 |
19世紀ごろに久留米の女性・井上伝(いのうえ でん)が考案しました。手づくり、藍染めによる飛白の紋様は、今では日本の代表的民族衣装として世界中に知られるようになりました。(主産地:久留米市、広川町) |
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上野焼(あがのやき) |
朝鮮陶工の尊楷(そんかい)が17世紀初めに福知山山麓に窯を開いたのが始まりです。茶道にふさわしい名陶として人気があります。(主産地:福智町) |
「伝統工芸品」の指定には、以下の要件が必要とされています。
- 主として日常生活で使われるもの
- 製造過程の主要部分が手作り
- 伝統的技術または技法によって製造
- 伝統的に使用されてきた原材料
- 一定の地域で産地を形成
福岡県知事指定特産工芸品・民芸品(37品目)
福岡地域
- 博多曲物(福岡市)
- 博多鋏(福岡市)
- 津屋崎人形(福津市)
- 木うそ(太宰府市)
- 博多張子(糸島市ほか)
- 福岡積層工芸ガラス(福津市ほか)
- 博多独楽(福岡市)
- 博多おきあげ(福岡市)
- 今宿人形(福岡市)
- 高取焼(東峰村ほか)
- 甘木絞り(朝倉市ほか)
北九州地域
- 孫次凧(北九州市)
- 八朔の馬(芦屋町)
- 芦屋釜(芦屋町)
- 小倉織(北九州市ほか)
筑豊地域
- 英彦山がらがら (添田町)
筑後地域
- 籃胎漆器(久留米市)
- きじ車(みやま市)
- 八女手漉和紙(八女市ほか)
- 八女石灯ろう(八女市ほか)
- 掛川(大木町ほか)
- 赤坂人形(筑後市)
- 鍋島緞通(久留米市)
- 八女竹細工(広川町ほか)
- 筑後和傘(久留米市ほか)
- 八女和ごま(八女市)
- 杷木五月節句幟(朝倉市)
- 八女矢(八女市ほか)
- 城島鬼瓦(久留米市)
- 久留米おきあげ(久留米市)
- 大川総桐タンス(大川市ほか)
- 大川彫刻(大川市)
- 大川組子(大川市)
- 柳川まり(柳川市)
- 棕櫚箒(うきは市)
- 八女すだれ(広川町ほか)
- 天然樟脳(みやま市)
●各工芸品について詳しく知りたい場合は、こちらをご参照ください。
福岡県の伝統工芸品 [PDFファイル/15.1MB] (令和6年3月発行)
※「甘木絞り」については令和6年9月10日に県知事指定特産工芸品に指定されたため、上記パンフレットに掲載されておりません。以下の資料をご参照ください。