現代の社会は、産業と産業が財やサービスの取引をとおして複雑に結びついています。この取引関係をわかりやすく一覧表にまとめたもののひとつに、産業連関表があります。
産業連関表は、「取引基本表」、「投入係数表」、「逆行列係数表」の3つから成り立っており、それぞれ「取引額の大きさ」、「ある産業が1単位生産するのに必要な原材料の大きさ」、「ある部門の最終需要が1単位生じたときに、どのくらいの生産が誘発されるか」を表しています。
こうした表の性質を利用することで、産業連関表では、産業どうしの相互の取引関係を明らかにして、その地域の経済構造を分析したり、ある産業の需要の増減が各関連産業に与える影響の大きさ(波及効果)を分析することができます。
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