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冬の野鳥観察会 in 飯塚市立八木山小学校
福岡県野生鳥獣保護モデル校の八木山小学校で、冬の野鳥観察会が開催されました。
飯塚市立八木山小学校では、全校生徒を対象とした恒例行事として、学校周辺をフィールドとした野鳥観察会を年2回実施しています。
今回は令和6年度の「冬の野鳥観察会」の様子をお知らせします。
【実施日時】 事前学習会及び野鳥観察会 令和7年1月29日 水曜日
【実施場所】 飯塚市立八木山小学校 及び その周辺
【講 師】 日本野鳥の会筑豊支部の皆さん
事前学習会
観察会前に、日本野鳥の会筑豊支部の方を講師に、事前学習会が開催されました。
まず、バードウォッチングという小さい冊子を見ながら、野鳥について説明がありました。
その後、昨年度観察した野鳥が動画にまとめられたものを見ました。
最後に、観察会中に使用する双眼鏡について説明があり、実際に練習も行いました。
バードウォッチング(小さい冊子)を見ながら講師の説明を聞いています。
昨年度観察した野鳥がまとめられた動画を視聴しています。
講義内容を踏まえ、双眼鏡を使って観察の練習をしました。
野鳥観察会
小学校周辺の散策
今年度は異学年の児童が2班に分かれて、小学校周辺を散策しながら野鳥観察を行いました。
野鳥の姿が見えたら立ち止まり、各自双眼鏡を使って観察。その都度、講師の方から観察した野鳥の解説を受ける、というスタイルの観察会でした。
前日からの雪が積もっており、当日も時折、雪が降り風も強かったため、とても寒かったです。
ですが、木の上にとまっていたノスリ、たくさん集まっていたカワラヒワ、初めて発見したビンズイ等たくさんの野鳥を観察することが出来ました。
講師からは、それぞれの野鳥の体、口ばしの色、羽、鳴き声、暮らし等、様々な話を伺いました。
普段の通学の時に何気なく歩いているところで少し足を止めて空を見上げてみると、たくさんの種類の野鳥を観察することができ、児童たちは、身近な場所に多くの野鳥が生息していることを知ることが出来ました。
木の上にとまっているノスリを発見!
~野鳥を観察中の講師と生徒~
初めて発見したビンズイ!
講師が持参した望遠鏡で観察中。
たくさん集まっているカワラヒワ。
活動のまとめと終わりの会
観察会のあと、観察した野鳥の名前をホワイトボードに書きました。
午前9時40分から約1時間15分の観察で、鳴き声だけ聞こえたものも含め、合計21種類、たくさんの野鳥を観察することが出来ました。
今回、見つけた野鳥(留鳥・冬鳥)
その後、講師の方から観察した野鳥について解説してもらいました。
冬鳥は、アオジ、カシラダカ、ジョウビタキ、シロハラ、ノスリ、ビンズイ、
留鳥は、エナガ、カワウ、カワラヒワ、キセキレイ、コゲラ、シジュウカラ、セグロセキレイ、トビ、ハクセキレイ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒヨドリ、ホオジロ、メジロ、モズを観察出来ました。
見つけた野鳥(留鳥・冬鳥)について解説してくださる講師の方
校長先生からのおわりの挨拶では、「子ども達が21種類も見つけられるとは思ってもいなかった。これまでの野鳥観察の積み重ねの成果だと思う。6年生は、6年間で初めてビンズイを見つけるなどいろいろな発見のある野鳥観察だった。」といったお話がありました。
最後に、児童代表から今回の観察会の感想を発表してもらいました。
「めずらしい鳥、いつも見る鳥を見れて良かった!」といった感想でした。
年2回の観察会に参加してきた八木山小学校の高学年児童は、本当に良く野鳥のことを知っていて驚きます。低学年児童も、講師の方のお話に耳を傾けたり、野鳥を見つけると双眼鏡を使用してじっくり観察するなど、積極的に参加していました。
今後も野生鳥獣保護モデル校育成事業を通して、子ども達が身近な野鳥に親しみ、自然を大切にする心を育む手助けができるとうれしいです。