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特定外来生物「ヒアリ」及び「アカカミアリ」に関するお知らせ
特定外来生物「ヒアリ」及び「アカカミアリ」に関するお知らせ
平成29年7月21日、県内で初めて、福岡市博多港アイランドシティコンテナヤードにおいて、特定外来生物ヒアリが確認されました。その後、県内では福岡市、北九州市で発見されており、発見件数は9件となっています。
また、アカカミアリは、平成29年9月28日に京都郡苅田町の事業所敷地内にて初めて確認され、その後、福岡市、北九州市、糟屋郡粕屋町、朝倉市で発見されており、発見件数は9件となっています。
県内での発見情報は以下のとおりです。
確認地点 | 発見日 | 公表日 | 確認状況 | 確認個体数 | 侵入の経緯 |
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福岡県福岡市(博多港) |
H29年7月21日 | 7月21日 | コンテナヤードにできたアスファルトのくぼみ付近で発見 | 数十個体 | 中国南沙港で荷詰めし、博多港で荷揚げ後、博多港アイランドシティコンテナヤードに留置 |
福岡県福岡市(博多港) |
H29年8月17日 | 8月18日 | 7月21日の発見からヒアリが混入している可能性があると特定したコンテナ内部で個体を発見 | 約300個体 | 中国南沙港で荷詰めし、博多港で荷揚げ後、博多港アイランドシティコンテナヤードに留置 |
福岡県福岡市博多区 | H29年7月27日 | 7月27日 |
コンテナ内部で個体を発見 ※社員1名が刺され軽傷 |
約30個体 | 中国蛇口港で荷詰めし、博多港で荷揚げ。同箇所で荷下ろし。 |
福岡県北九州市(北九州港) | H29年9月14日 | 9月15日 | 環境省が設置した罠で捕獲 | 7個体 | |
福岡県北九州市(北九州港 | H29年9月29日 | 10月2日 | 環境省が設置した罠で捕獲 | 約200個体 | |
福岡県北九州市(北九州港 | H29年10月11日 | 10月12日 | 環境省が設置した罠で捕獲 | 約40個体 | |
福岡県北九州市(北九州港 | H29年10月19日 |
10月20日 |
専門家による現地調査の際に、アスファルトの割れ目で発見 | 数百個体以上 | |
福岡県北九州市(北九州港 | R5年7月11日 | 7月13日 | 環境省が設置した罠で捕獲 | 約10個体 | |
福岡県福岡市(博多港) | R5年11月16日 | 11月29日 | 環境省による調査において、コンテナヤードで発見 | 約300個体 | |
4月19日 | 環境省による調査において、コンテナヤードで発見 | 約4000個体 |
確認地点 | 発見日 | 公表日 | 確認状況 | 確認個体数 | 侵入の経緯 |
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福岡県京都郡苅田町 | H29年9月28日 | 9月29日 | 事業者敷地内保管場所で個体を発見 | 1個体 | フィリピンマニラ港で荷詰めし、北九州港で荷揚げ。同町で荷下ろし。 |
福岡県福岡市(博多港) | R1年6月27日 | 6月27日 | 空のコンテナ内部で個体を発見 | 10個体程度 | ベトナムサイゴン港で荷詰め。博多港を経由し物流事業者敷地で荷下ろし後、空のコンテナが博多港に戻る。 |
福岡県福岡市 | R1年12月26日 |
R2年1月17日 |
事業者敷地内で製品の梱包を解いた際に発見 | 1個体 | インドで荷詰めし、釜山港を経由し、博多港で荷揚げ。市内事業所で荷下ろし。 |
福岡県福岡市 | R2年1月10日 | 1月14日 | 事業者敷地内でコンテナから荷下ろし中に発見 | 数百個体及びサナギ | フィリピンで荷詰め。上海港を経由し、博多港で荷揚げ。市内事業所で荷下ろし。 |
福岡県福岡市 | R2年4月6日 | 4月6日 | 事業者敷地内で積荷から発見 | 約300個体 | |
福岡県北九州市 | R3年6月17日 | 6月21日 | 公共岸壁で荷降ろし作業中のコンテナ内に発見 | 数百個体 | 南アフリカで荷詰め。台湾を経由し、太刀浦コンテナターミナルで荷揚げ。近隣の公共岸壁で荷降ろし。 |
福岡県粕屋郡粕屋町 | R4年10月7日 | 10月14日 | 事業者倉庫内でパレットを開封した際に発見 | 2個体 | マレーシアで荷詰め。釜山港を経由し、博多港で荷揚げ。粕屋町にある事業者倉庫内で発見。 |
福岡県朝倉市 | R4年10月12、13日 | 11月30日 |
管理者が環境調査の一環として実施した昆虫調査で発見 |
1個体 |
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福岡県北九州市(北九州港) | R5年6月29日 | 7月3日 | 環境省が実施した港湾調査によりコンテナターミナルで発見 | 約200個体 | |
福岡県福岡市(福岡空港) | R6年4月16日 | 4月19日 | 植物防疫所の検査にて発見 | 1個体 |
現在のところ、当該確認場所の周辺からの発見情報はなく、ヒアリやアカカミアリが当該地域周辺に定着し繁殖している可能性は低いと考えられますが、万が一、ヒアリやアカカミアリに似たアリがいた場合は、絶対に素手で触らないようにしてください。
ヒアリに刺されるとやけどのような激しい痛みが生じます。ヒアリは、毒性が強く、アレルギー反応により死に至る場合もあります。また、特定外来生物アカカミアリに刺されると、激しい痛みを覚え、水疱(すいほう)状に腫れます。ただし、ヒアリに比べると毒は弱いと言われています。
なお、国内での発見情報については、以下をご覧ください。
ヒアリやアカカミアリには絶対に素手でさわらないでください!
【被害防止リーフレット】さわらないで!怪しいアリにご用心! ~特定外来生物ヒアリ・アカカミアリ~ [PDFファイル/824KB]
ヒアリの基本情報
原産地
南米
形態的特徴
- 体は、赤茶色の小型のアリ
- 腹部は黒っぽい赤色
- お尻には毒針がある
- 大きさは2.5から6ミリとバラつきがある
ヒアリの生態
- 草地など比較的開けた環境を好みます。
- 極めて攻撃的で、集団で節足動物、小型脊椎動物をも攻撃して捕食します。また、樹液、花蜜なども餌とします。
- 土で直径25から60センチ、高さ15から50センチのドーム状のアリ塚を作ります。
写真:ヒアリ(環境省提供)
ストップ・ザ・ヒアリ(環境省ホームページ(新しいウィンドウで開きます))
ヒアリに関する環境省のチラシ [PDFファイル/135KB]
●広報チラシ「ヒアリに注意」 大人用 [PDFファイル/85KB]/こども用 [PDFファイル/85KB] (環境省作成)
●広報チラシ「ヒアリに気を付けて(環境省作成)」(新しいウィンドウで開きます)
懸念される影響
- 人への影響
- 農林業への影響
- 生態系への影響
ヒアリの毒について
ヒアリは強い毒を持っています!
刺されると、アルカロイド系の強い毒による痛みやかゆみ、発熱、じんましん、激しい動悸等の症状が引き起こされる場合があります。アレルギー性のショックで昏睡状態に陥ることもあります。
※生きた個体を絶対に素手で触らないようにしてください。
アカカミアリの基本情報
原産地
アメリカ合衆国南部~中米
形態的特徴
- 体は赤褐色で、頭部は褐色の小型のアリ
- 大きさは3から8ミリ
- 働きアリには大型のものと小型のものがあり、大型の個体の頭部は肥大し四角形状
アカカミアリの生態
- 日本での生息状況 : 硫黄島に定着、その他沖縄県等で確認記録があります。
- 亜熱帯地域の裸地や草地などの開けた環境に生息し、土中に巣を作ります。
- 雑食性で、甘露や植物の種などを餌としています。
- 水に浮かんで集団で移動するなど拡散能力が高いとされています。
写真:アカカミアリ(環境省提供)
アカカミアリに関する環境省のチラシ [PDFファイル/132KB]
アカカミアリの見分け方(環境省) [PDFファイル/310KB]
懸念される影響
- 人への影響
- 生態系への影響
アカカミアリの毒について
アカカミアリも毒を持っています!
ヒアリに比べると毒は弱いと言われていますが、アルカロイド系の毒で、刺されると激しい痛みを覚え、刺された箇所が水疱(すいほう)状に腫れます。
※生きた個体を絶対に素手で触らないようにしてください。
万が一刺されたら・・・
症状
ヒアリやアカカミアリに刺された際の症状は以下のとおりです。
程度 | 症状 |
---|---|
軽度 | 刺された瞬間は熱いと感じるような、激しい痛みを感じます。やがて、刺された痕が痒くなります。その後、膿が出ます。 |
中度 | 刺された部分を中心に腫れが広がり、部分的又は全身にかゆみをともなう発疹(じんましん)が現れることがあります。 |
重度 | 息苦しさ、声がれ、激しい動悸やめまいなどを起こすことがあり、進行すると意識を失うこともあります。これらの症状がでた場合には重度のアレルギー反応である「アナフィラキシー」の可能性が高く、処置が遅れると生命の危険も伴います。 |
処置
ヒアリやアカカミアリの毒への反応は、人によって大きく異なります。刺された時には安静(20~30分程度)にし、急激に容体が変化する場合には、救急車を要請するなど、速やかに最寄の医療機関を受診してください。
受診の際は、「アリに刺されたこと」「アナフィラキシー(重度のアレルギー反応であること)の可能性があること」を伝えてください。
医療機関については、福岡県医療情報ネットで検索ができるほか、福岡県救急医療情報センターで医療機関の案内を行っております。
●福岡県救急医療情報センター:#7119又は092-471-0099
連絡先
ヒアリやアカカミアリを発見された場合は、環境省の「ヒアリ相談ダイヤル」か、
最寄りの市町村、県の保健福祉環境事務所に御連絡ください。
「ヒアリ相談ダイヤル」では、ヒアリの特徴や刺された時の症状、疑われるアリを発見した場合の対応など、
ヒアリに関する相談を受け付けています。
● ヒアリ相談ダイヤル(環境省) : 0570-046-110 または 06-7634-7300
受付時間:9時~17時(年末年始(12月29日~1月3日)を除く)
●ヒアリ又はアカカミアリ発見時連絡先 (保健福祉環境事務所) [PDFファイル/27KB]
関連する情報
○ヒアリやアカカミアリの生態のほか、疑わしいアリを発見してから防除が完了するまで、県民の皆様、行政がそれぞれどのようなことを行うかをまとめています。