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小児がんについて
小児がんとは
小児がんは、小児がかかるさまざまながんの総称です。一般的には15歳未満の子どもにみられるがんのことです。
わが国では、15歳未満の子どものうち1年間に2,000~2,300人が小児がんと診断されています。
小児がんってどんな病気?
小児がんの種類は、白血病や脳腫瘍が多く、他にリンパ腫、胚はい細胞腫瘍、神経芽腫(しんけいがしゅ)などがあります。成人のがんとは大きく割合が異なり、また成人ではほとんど見られないがんもあります。
小児がんは早期発見が難しく、がんの増殖も速いのですが、成人のがんに比べて化学療法や放射線療法に対する効果が極めて高いのも特徴です。
小児がんは治療後もさまざまな合併症が生じる場合があるため、長期の経過をみていく必要があります。治療後に現れる合併症を晩期合併症といいます。
小児がんの割合
国・福岡県の取り組み
九州・沖縄地域には唯一、九州大学病院が小児がん拠点病院として指定されています。(令和6年4月1日現在)
九州大学病院では、小児がん相談支援センターを設置しています
九州大学病院 外来診療棟1階 医療連携センター内
受 付 時 間 :月曜日から金曜日 9時から15時
問い合わせ先:092-642-5200
(1) どなたでも無料で相談できます。
若年成人を含め、小児がんの患者さんやご家族のほか、地域の方はどなたでも無料で利用できます。
国が指定している研修を修了した相談員(看護師など)が対応します。
(2) どんなことでも、ご相談ください。
治療や療養生活全般、地域の医療機関などについて相談できます。
相談内容は、他者に知られることはありません。
匿名でのご相談もできます。
一人で悩まずに気軽に「小児がん相談支援センター(新しいウインドウで開きます。)」にご相談ください。
九州・沖縄地域小児がん医療提供体制
福岡県内では、九州がんセンター、産業医科大学病院、福岡大学病院、久留米大学病院、北九州市立八幡病院が小児がん連携病院に指定され、連携して小児がん医療を行っています。
小児がん診断ハンドブック(九州・沖縄版)について
小児がんは稀な疾患で初期症状は発熱や疼痛等、非特異的な症状であることが多いこともあり最初に受診した医療機関での正確な診断が早期発見、早期治療の重要なポイントになります。
そこで、「九州・沖縄地域小児がん医療提供体制協議会」に参加する施設の小児科医、小児外科医で「小児がん診断ハンドブック(九州・沖縄版)」が作成されましたので紹介します。