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戦時資料(寄贈品、展示パネル)
福岡県では、戦争の悲惨さと平和の尊さを後世に伝えていくため、平和文化事業として、年々散逸し風化していく太平洋戦争前後の戦時資料等の収集を昭和63年度から行っています。これまでに県民の皆さんから御寄贈いただきました資料は、約6,000点余となっております。
これらの貴重な資料は、平成元年度から毎年県内各地で開催しております「福岡県戦時資料展」での展示に加え、市町村等が行う平和展でも展示していただけるよう、要望に応じて貸出を行っております。
戦時資料の御寄贈や本県が保有する戦時資料の借受希望がありましたら、まずは行政経営企画課までお電話ください。(092-643-3027)
寄贈品
千人針
出征する兵士の武運長久を願い、千人の人々が帯状の布に一針づつ結び目を作りました。兵士はこの布を身に付け、戦場に向かいました。
防空頭巾
空襲の際、落下物や火災から頭部を保護するために被ったものです。
日の丸寄せ書き
持ち主は昭和19年5月、中国山西省で地雷の爆発により重傷を負いつつも、生還されました。寄せ書きは激しく破損しています。
奉公袋・応召袋
兵隊に入るときに持っていく必要なものを入れる袋のことを陸軍では「奉公袋」、海軍では「応召袋」といいました。
航空眼鏡
銃弾が貫通した鉄かぶと
昭和12年、中国南口の戦闘で被弾。弾丸が貫通しています。この兵士は奇跡的に助かっています。
携行銃工具(箱)
日本陸軍の大隊(約500~1,000人)や中隊(約100~200人)が、銃や照準器を整備する油差等の修理用具を携行する際に使用していた工具箱です。
空襲警報看板
空襲警報の発令を知らせるため、当時、九州大学農学部で実際に使われていたものです。
飛行手袋
水筒
飯ごう
学校教練教科書
大正14年以降、中学校以上の学校では軍事教練が実施されました。これは陸軍省が編纂した教練の教科書です。
衣料切符
昭和17年より、衣料品は衣料切符による配給制となりました。点数によって買える衣料品が決められていましたが、下着など最低限がようやく買える程度の点数しかありませんでした。
従軍記章
将兵の区別なく、また軍功の有無にかかわらず、従軍あるいは戦役、事変に関係した軍人、軍属をはじめ文官、民間人等が賜ったものです。
防衛食入陶器
つくだ煮などの保存食が詰め込まれた、陶器製の真空容器、つまり缶詰の代用品です。
双眼鏡
認識票
展示パネル