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2020年度奨学生レポート

更新日:2023年4月3日更新 印刷

2020年秋

S.Tさん
米国 ウィスコンシン大学マディソン校(工学部)

 スポーツや様々な学内外活動を盛んに行うウィスコンシン大学での留学生活に憧れましたが、現在はコロナウィルス影響のため、ウィスコンシン大学へは今まだ一度も行けず、福岡の実家にてオンライン授業で留学生活を過ごしています。

 日本でオンライン授業を受けることにすれば当然アメリカとの時差によって昼夜逆転してしまうため、当初は、深夜の時間帯でのオンライン授業に慣れず、授業中に眠気して頭が思うように働かず辛い思いをしたことを覚えています。そこで、オンラインで繰り返し視聴できる講義内容を何回も見て復習したり、教授に積極的に質問することで理解を深めたり、勉強のやり方を工夫してオンライン授業に慣れることにより、徐々に体調も含め調子を取り戻しました。

 また、ほとんどの履修科目はオンライン授業だけではなく、ディスカッションまたは実験ラボも講義の一環として設置されています。そこで、ディスカッションクラスで皆と協力して様々な問題に取組んだり、ライブ動画や生中継の実験演習を見習って自ら電気回路を製作したり、一味違った留学の雰囲気を味わいながら大学に溶け込みました。最終成績では、履修した全科目に対しオールAを取り、学部長表彰賞を受けることができました。

 渡米した際は、勉強だけではなく、大学キャンパスで様々な活動に取り組んでいき、より一層充実した留学生活を送りたいと思います。

N.Hさん
英国 エセックス大学(法学部)

 海外大学の特徴として、単に担当教員の講義を聴き、ノートをとるということは全くありません。毎度、教員は生徒が授業内容を理解しているか質問を投げかけます。また、法律的知識を習得しているか、あるトピックに対して、どれだけ論理的かつ多角的に捉えているかを把握するために、授業内で討論を行うことも多々ありました。そのため自ずと予習や復習に身が入り、学んでいる過程の理解が深まりました。また、あらゆるトピックに関して学んだことを自分の意見の中に取り入れ、どのように伝えれば、相手がより理解するか考え、発言するようにもなりました。

 また、筆記試験だけでなく、レポートを提出し評価をしてもらうことが多いのですが、どのレポートも自分の意見だけで完結するものではなく、自分の主張を支えるための資料(憲法、過去の判例、法律家の意見、与えられた教科書など)を調べ、レポートを作成することに毎度試行錯誤しています。その資料を読むための英語力と理解し、活用するだけの法律的知識が必要不可欠だからです。さらに、それらの作業を通して、自分の納得するレポートを書き上げる英語力と構成力も必要だからです。

 授業を受けるたび、与えられた課題をこなすたびに英語力や法律的思考かつ知識、文章構成力などの将来に必要な技術が身に付いていると感じることが多くなってきました。ただ、成長を感じると同時に、日本にいることで英語に触れる機会が、現地にいるときよりも減っているという事実が少なからず勉学に影響を受けているように思います。そのため、自分を律し、より時間をとって復習し、法律知識を定着させるために、科目教科書や過去の判例を読むなどの積極的、自主的に学ぶ姿勢を続けたいと思っています。

 また、現地に赴き大学生活を送るということは残念ながらできませんでしたが、SNSを通じて、同じクラスの友達やアプライドラーニングで知り合った他の学部の友達と会話しているため、友好関係を作ることができました。

2021年春

S.Tさん
米国 ウィスコンシン大学マディソン校(工学部)

 相変わらず、2学期の春学期もコロナウィルス影響のため、ウィスコンシン大学へは行けず、引続き、福岡の実家にてオンライン授業で留学生活を過ごしています。

 憧れの「留学」生活ではなく、昼夜逆転の「留守」生活を、どう乗り越えていくのかも、私にとって、「コロナ対策」の一つの課題でした。自分なりに、大切な留学生活をどのように過ごして、貴重な時間をどのように配分するか、色々と考えました。そこで、二つの対策を打ち出しました。

 まず、どちらにしても勉強以外することがないので、数学、物理などの基礎科目のほか、コンピューター工学、プログラミング、学術論文の英語など、できるだけ多くの科目を履修することにしました。履修科目が1学期の科目より難易度が高く、オンライン授業と大量の宿題に没頭する日々が続く中、この特殊な時期の孤独を忘れ、「自宅で学習」という変わった留学生活を少しでも充実なものにするように努めました。

 次に、学修以外の時、休憩時間として自分なりの「思考時間」を設けました。最先端の技術や最新動向をインターネットで調べたり、自分が興味を持った分野についてサイトを開いて色々な情報を収集したり、またはコロナによる激変する社会や経済の動向を把握することに時間を費やしました。さらに、関連のYoutube動画を見ながら、独自のゲームソフトを設計したり、授業で学んだプログラミング技術を活かしてゲームソフトを作成したり、息抜きに自己流の研究開発に時間を使いました。

 こうして、無事1年間のオンラインでの留学生活を送ることができました。これから、積極的にワクチン接種を受け、安全安心な渡航を準備して、本格的な留学生活を迎えたいと思います。

N.Hさん
英国 エセックス大学(法学部)

 秋学期間と同様に春学期間もコロナの影響で本国に留まり、オンライン授業、最終評価となるオンライン試験を受けました。秋学期に比べて、課題のレベルも文字数も大幅に増え、難しくなりましたが、その分前回の履修状況レポートに記載した通り、自分なりの勉強方法を見つけ、実践しながら行いました。個人的には、授業で学んだことや参考書に書いてある説明や判例を自分なりにワードにまとめることで理解が深まり、実際のオンラインテストの際にそれらを参考にしながら自信を持って試験に挑むことができました。来年度からはキャンパスに直接通うことが出来るため、友人と意見交換やオンライン上の資料だけでなく図書館にある参考書を利用して、十分な内容理解とよりよいレポート(課題)作成を頑張りたいと思います。今年一年の成長としては、課題提出の際の時間管理と文章構成力/文章力が向上したことです。授業によって与えられる課題の内容や文字数、期限も様々なため、時には提出期限が3つや4つ重なることがありました。その際に、期限内に提出できるよう資料集めと書き上げるための時間配分を考えながら、納得のいく英語文章を書き上げることは難しく、とても大変でした。課題が終わるたびに文章力が上がり、効率的に仕上げる方法を学ぶことが出来ました。

 留学先での様々な経験については実際に渡英していないため、記載することはできませんがその代わりに私の大学生としての過ごし方を紹介したいと思います。時差があるため、授業自体は昼の16時または17時に始まります。終わりは大体深夜12時、遅くても2時には終わります。そのため、朝とお昼は授業の予習や復習をしたり、友人や家族とお昼ご飯を食べに行ったり、遊びに行ったり、バイトをしたりなど適度にストレスを解消しながら、生活していました。オンライン授業を受けるときに私が気を付けていたことは、携帯電話を机から離し、周りに人が必ずいない静かな場所で受けることでした。基本的に授業中は発言する機会が多かったため発言する際に外野の音が聞こえないようにするためとそうすることでオンオフの切り替えを明確にして、勉学に集中するようにしました。(ただ、周りに音がある方が集中できるという方もいらっしゃるので一概にそれが正しいとは言えませんが、、、)

 

今後留学を目指す高校生に向けて…

 今年一年は全ての大学生にとって難しい時期だったと痛感しています。とくに、海外に渡航する予定であった留学生にとって、キャンパスに通えずオンライン授業のみ受講することは今までにないことでたくさんの戸惑いや不安がありました。そのため、これから留学を志す高校生の中には留学に対して不安を抱えている子が多くいるかと思います。しかし、オンライン留学一年間を終えた今、私はあの時留学を決意した自分は間違ってなかったと自信を持って言えます。なぜなら、経験したことのない状況の中で無事一年を終えることができたからこそ、周りのサポートの偉大さや柔軟に考え行動に移す大切さ、何かを目指し、達成できる喜びを得ることができたからです。留学を志す、志している高校生の不安が少しでも減ることを祈っています。

2021年夏

S.Tさん
米国 ウィスコンシン大学マディソン校(工学部)

 一つの学年には、秋学期、春学期と夏学期という3つの学期があります。通常の場合、夏学期には様々な海外の短期留学プログラムが用意されますが、今年はコロナウィルスの影響のためまったく海外へ行けず、引続きオンライン授業で夏学期を過ごしました。
 まず、「人工知能とロボットの研究開発」という将来の夢に向けて、電気工学や情報工学の共通科目として、信号情報工学や機械構造プログラミングを履修しました。次世代のAIロボットにおいては、電気工学のみならず、情報工学やコンピューターサイエンスの知識も極めて重要であることをより深く理解できました。
 また、エンジニアリング英語の履修を通して、工学、科学、技術の専門分野において、意思決定戦略から、提案企画、レポート作成、口頭発表まで、一連のコミュニケーション技能を身につけることができました。
 さらに、夏休みの気分転換のこともあって、大好きなビデオゲームと学習との関係や研究について興味を持っていましたので、選択科目として、「ビデオゲームと学習」を選び、楽しく学び、ひと味違う「夏学期」をより充実したものにするように努めました。
 そこで、次の秋学期からオンライン授業から対面授業へ切り替えるというお知らせは、ウィスコンシン大学から届きました。長かった昼夜逆転の「留学」生活はやっと終止符を打つようになり、憧れの「留学」生活はやっと近づきました。
 期待と不安両方を抱え、夏学期のオンライン授業を受けながら、積極的にワクチン接種を受け、接種証明書や航空券の手配、出発直前のPCR検査予約とその証明書の取得など、慌ただしい中、渡航の準備も着々と進んできました。
 これから、私は全身全霊で、本格的な留学生活を迎えたいと思います。

 

 

2021年秋

S.Tさん
米国 ウィスコンシン大学マディソン校(工学部)

 今学期の秋学期に、長引いた実家でのオンライン授業の「留学」生活に終止符を打ち、ウィスコンシン大学のキャンパスで授業を受けることとなりました。コロナウィルスの影響のため、マスク着用での留学生活ですが、授業は対面授業となり、本格的な留学を味わうことができました。
 大学のキャンパスの施設を利用して、今までできなかった実験科目を一気に二つを同時進行し、回路実験と回路解析学、マイクロプロセッサ実験にマイクロプロセッサシステムの科目をセットで履修しました。理論と実験両方から着手し、宿題と実験課題など大変慌ただしい毎日を過ごしていましたが、電気工学の基礎をしっかり固めることができました。
 また、学修のほかに、ゲームソフト制作部、ロボット製作部、剣道部など多数の部活に取組みました。特に剣道部においては、日本人としてのアイデンティティを活かし、仲間達と楽しく活動しながらコミュニケーション能力も鍛えられました。
リアルでのこの一学期で色々な人と知り合うことができました。中国やタイ、マレーシアの留学生であったり、インド系のアメリカ人であったり、沢山の友人を作ることができました。皆が違うバックグラウンドを持っており、彼たちからたくさんの学びと新発見ができました。また、現地のアメリカ人の友人に招かれ、その友人の自宅でご家族と一緒に素敵な感謝祭を過ごしたのも、アメリカの文化を学ぶのに大変勉強になりました。
 オンライン授業のストレスから解放され、リアルでの知識の学修や実験での積み重ね、部活動や仲間づくりに励んで、1学期を無事に送ることができました。これからも、勉学に勤しむと共に、様々な活動に積極的に取組み、より一層充実な留学生活を果たしたいと考えております。

N.Hさん
英国 エセックス大学(法学部)

 秋学期は渡英することができましたが、大学の意向により引き続きオンライン授業が行われました。法学部生は履修科目がほぼ大学側から与えられており、唯一の選択必修科目として会社法を選択しました。授業方法は一年の頃とさほど変わらず、毎週行われるzoomウェブナーに参加することとウェブナー前に2本の録画授業を視聴するという体制で行われました。ただ、一年と比べて授業内容が格段に難しくなっていたため、オンライン授業と並行して自主学習が増えました。勉強方法に関してですが、基本的にオンライン上ということもあり、全ての授業がMoodle に保存されているため、講義内容を何回も見て復習し、教授に質問をすることで理解を深めました。また、大学内の図書館は基本的に24時間あいているため、授業に関連した、文献を図書館で借りることで授業内容を把握したり、エッセー課題の参考にしたり、学生にとってとても強い味方でした。渡英したことにより、今までオンライン上でしか話していなかった友人たちと直接交流する機会が出来ました。同じ学部の友人たちとキャンパス内の図書館で授業の予習や復習を行い、テスト前にはテスト勉強を夜遅くまで行いました。

 授業外でキャンパス内のカフェや大学近くの公園や街に友達と遊びに行ったり、バレーボールやバドミントンなど大学側が提供する施設を利用したりすることで交流を深めることが出来ました。学術目的以外での英語を話す機会が増え、とても嬉しかったです。キャンパス内にはいくつかの寮があるのですが、私はキャンパスから一番遠い寮に住んでいたのですが、フラットメイトは一人を除いてイギリス人でした。とても気さくで、時々キッチンに集まってご飯を食べたり、会話をしたりして交流を深めることが出来ました。

 渡英したことで、憧れの留学生活がスタートしました。春学期には、ほとんどの最終成績を占めるオンライン試験が行われるため、それに向けて勉強を頑張っていきたいと思います。また、学修だけでなく、授業外の活動や友人たちとの時間も大切にしながら充実した留学生活を送りたいです。

2022年春学期

S.Tさん
米国 ウィスコンシン大学マディソン校(工学部)

 今学期の春学期は、情報工学とコンピューターサイエンスの専門知識の授業を受けることにしました。コロナウィルス影響のため、引き続きマスク着用での厳しい留学生活ですが、専攻関係の授業がメインとなり、仮想現実設計やデジタルメディア技術など、私が深く興味を持っていた科目を履修することができました。

 仮想現実のクラスでは、大学院生が多く、初めて大学院生と知り合うことができて、大学院やインターンシップなどについて色々アドバイスを頂きました。また、私はロボットクラブでドローンの製作活動に取り組みました。クアッドコプターのドローンで、自動で飛び回ってQRコードを見つけてそこに止まり報告できるようにするのを目標としています。四人で週二回の頻度で取り組んでいます。これからはAIを搭載させ、顔認識の機能を加える予定で、これを機にAIについてもっと詳しく知り、勉強しようと思っています。

 留学生の交流活動として、マレーシア人の留学生から旧正月の集いに誘われ参加しました。マレーシア人の留学生は皆中国の伝統服を着ていて、マレーシアの文化がかなり中国の影響を受けていることに驚きました。さらに留学生のパーティーにも参加し、麻婆豆腐を作って皆とシェアし、多文化交流の楽しさを満喫しました。

 今学期の反省としては、勉強で忙しくて運動や食事がおろそかになっていたところがありました。学期の初めに、友人から誘われてボクシングを習い始め、運動する良い機会になり楽しく通いましたが、学業で忙しくなり、なかなか通う時間が取れなくなりました。今は生活リズムと質に気を付けながら、学業と生活の両立を図り、時間に余裕があるときは友人とバドミントンをしています。

 最終的に、リアルでの知識の学修や実験での積み重ね、部活活動や仲間づくりに励んで、春学期を無事に送ることができました。これからも、勉学に勤しむと共に、様々な活動に積極的に取組み、より一層充実な留学生活を果たしたいと考えています。

N.Hさん
英国 エセックス大学(法学部)

 秋学期と同様、オンライン学習と対面授業が並行して行われました。
 2年生では、1年時のオンラインで授業を受けている時とは違い、教授と私を含めた7,8人程度の少人数制の対面講義が行われました。対面講義では、ウェブナーで得た法律の基本的知識やバックグラウンドを基にいくつかの質問が与えられ、それについて討論するという講義内容が一般的でした。一問一答のような質問もあれば、problem questionのように現実に即したシナリオが与えられ、法的視点から問題点、解決点を見つけ討論するような問題もありました。法律用語や知識を覚えるだけでなく、それらの知識を利用して法的問題は何なのか、なぜ問題なのか、どの法律がどのように適用するのか授業を重ねることで、論理的な思考と読み取る能力が向上したと思います。高校の時とは違い、教授から直接質問を当てられるため、自ずと人前で発表する機会が増えることで予習や復習に時間を割くことが増えました。オンライン授業と比べて、キャンパス内にある図書館で夜遅くまで籠って勉強している同じ学部の生徒を頻繁に見かけたり、学んだことを友人たちと実際に討論したり、まとめたノートを見せ合ったりすることで、自分の英語力、勉強に対する意欲や勉強方法の足りなさや違いをより感じました。結果、他の生徒たちに負けられない、という気持ちが強くなり、勉学によりいっそう身が入るようになりました。
 また、4月の1、2週目頃には全ての講義が終了し、5,6月に控えた試験のための自主時間の確保が春学期の課題でした。基本的には図書館で借りた参考書とともに自室で勉強することが多かったのですが、集中力が切れた時は友達と24時間開館していた図書館で自主勉強をしていました。試験に向けた自主勉強は心身ともにストレスでしたが、頑張りの甲斐があってかオーバーオールfirst class を取得することができました。
勉強中の休憩時間 参考書

 一方で、勉強外での生活もとても充実していました。授業後には大学内にあるカフェ、クラブやバー、ジム、体育館、映画館などの娯楽施設で遊び、また週末にはロンドンに行ったり、友人とバスで15-20分ほどのタウンに行ったり、ショッピングしたり、海に行ったりなどとても楽しい時間を過ごしました。
ショッピング ビーチバレー
 

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