福岡県には、世界遺産(世界中のみんなで大切にしていくべき宝物)として登録された遺産が2つあります。
実際に行ったりして、遺産について調べてみましょう。
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群
沖ノ島には、古墳時代から平安時代はじめにかけての約500年もの間、航海の安全を祈って行われた古代のまつり(祭祀)の様子を伝える遺跡が残されているんだ。
沖ノ島を神聖なものとする伝統が古代から現代まで続いているこの遺産群は、世界的にも貴重な存在として、2017年7月に世界遺産に登録されたんだ。

【沖ノ島(宗像大社沖津宮)】
沖ノ島で見つかった金の指輪など約8万点すべてが国宝になっているんだよ。
※保護のため沖ノ島に行くことはできません。

【宗像大社沖津宮遙拝所】
行くことのできない沖ノ島を、はるか遠くから拝むための場所

【新原・奴山古墳群】
沖ノ島でまつりを行った古代の豪族がつくった古墳(お墓)
明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業
江戸時代の終わりから明治時代にかけて、日本は、西洋の技術や機械を取り入れて、約50年という短期間に、驚くべきスピードで産業を発展させたんだ。
「明治日本の産業革命遺産」は、日本の産業革命の大きな力となった重工業の遺産として、2015年7月に世界遺産に登録されたよ。

(写真提供:日本製鉄株式会社九州製鉄所)
【官営八幡製鐵所 旧本事務所】
1899年に建てられ、製鐵所の中心的な役割を果たした初代本事務所

(写真提供:日本製鉄株式会社九州製鉄所)
【遠賀川水源地ポンプ室】
1910年以来、現在も動き続けている製鐵所の送水施設

【三池炭鉱 宮原坑】
重工業の燃料となる石炭を産出し、日本の近代化を支えた主力炭鉱

(写真提供:大牟田市広報課)
【三池港】
三池炭鉱で産出された石炭を運び出すためにつくられ、現在も産業港として使われている
※官営八幡製鐵所 旧本事務所、遠賀川水源地ポンプ室は非公開施設です。眺望スペースから施設の外観を見学することができます。