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県営住宅の耐震性能と耐震対策について
県営住宅の耐震性能と耐震対策について
1.県営住宅の耐震性能について
現存する県営住宅の建物(鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造の住棟)は、必要な耐震性能が確保されています。詳細は次のとおりです。
・昭和56年以降に建設された県営住宅は、現行の耐震基準にて建設されており耐震性能は確保されています。
・昭和55年以前に建設された県営住宅は、公共住宅建設事業者等連絡協議会が作成した「公共住宅耐震診断・改修マニュアル」に基づき、簡易な診断(予備診断)を行いました。その結果、より詳細な診断(高次診断)が不要となった建物は、耐震性能が確保されていることになります。
・予備診断の結果、高次診断が必要となった建物は、高次診断として(財)日本建築防災協会編集の耐震診断基準に準拠した「耐震診断」を実施し、改修工事の要否を確認しました。その結果、改修工事が不要となった建物は、耐震性能が確保されていることになります。
・耐震診断の結果、改修工事が必要となった建物は、必要な耐震性能が確保されていなかったため、「耐震対策工事」として改修や建替え工事を実施し、必要な耐震性能を確保しております。
2.県営住宅の耐震対策について
県営住宅の「耐震診断」と「耐震対策工事」の実施状況は、次のとおりです。
(1)耐震診断の実施状況
高次診断が必要となった11棟703戸に対して、平成7年度に耐震診断を実施しました。
種別 | 団地名 | 建設年度 | 戸 |
耐震診断 (年度) |
耐震診断結果 (改修工事の要否) |
---|---|---|---|---|---|
高層 | 香椎浜 | S55 | 86 | H7 | 必要 |
S54 | 168 | H7 | 不要 | ||
板付 | S53 | 70 | H7 | 不要 | |
S53 | 70 | H7 | 不要 | ||
S53 | 100 | H7 | 不要 | ||
宮の陣 | S55 | 90 | H7 | 不要 | |
中層 | 鐘崎 | S42 | 48 | H7 | 必要 |
S43 | H7 | 必要 | |||
神湊 | S57 | 24 | H7 | 不要 | |
宇島 | S52 | 23 | H7 | 必要 | |
大島 | S46 | 24 | H7 | 必要 |
(2)耐震診断の結果
・改修工事が必要な建物:5棟181戸
・改修工事が不要な建物:6棟522戸
(3)耐震対策工事の実施状況
耐震診断の結果、改修工事が必要となった5棟181戸に対して、次のとおり耐震対策工事を実施しております。
種別 | 団地名 |
建設 年度 |
耐震診断結果 (改修工事の 要否) |
改修工事の 種類 |
改修工事の 時期 |
工事費 (単位:円) |
財源 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
高層 | 香椎浜 | S55 | 要 | 耐震改修済 |
H12.12 ~H13.3 |
6,405,000 |
国庫補助金を充当 |
中層 | 鐘崎 | S42 | 要 | 建替え |
H13.3 ~H14.5 |
648,900,000 |
国庫補助金を充当 |
S43 | 要 | 建替え | |||||
宇島 | S52 | 要 | 耐震改修済 |
H10.3 ~H10.6 |
16,275,000 |
国庫補助金を充当 |
|
大島 | S46 | 要 | 耐震改修済 |
H9.3 ~H9.6 |
24,709,650 |
国庫補助金を充当 |