本文
環境保全セミナーを開催しました!
令和6年度環境保全セミナー「次の世代につなげる豊かな自然」を開催しました!
福岡県嘉穂・鞍手保健福祉環境事務所では、「地球温暖化の防止」、「3Rの推進」、「自然共生社会づくり」等の環境に関する課題に効果的に対処するため、「筑豊地区地域環境協議会」を設置し、関係機関等からご意見を聞きながら効果的な施策の展開に努めています。
今回、協議会では、「次の世代につなげる豊かな自然」~若い世代とともに取り組む環境保全~をテーマに、環境保全セミナーを開催しました。
【開催日時】 令和7年2月8日 土曜日 13時30分から16時30分まで
【開催場所】 イイヅカコミュニティセンター 2階 展示ホール
【参加者数】 21名
【プログラム】
≪講演1≫
「人と温泉と生き物と~LALALA♨おんせんごまつぼ♪」
講師:NPO法人北九州・魚部 理事長 井上 大輔 氏
≪講演2≫
「個性を生かす!?わたしのまほろば自然学校」
講師:一般社団法人まほろば自然学校 代表理事 岩熊 志保 氏
≪トークセッション≫
テーマ「これからの環境保全活動について」
≪団体交流・パネル展示会≫(セミナー終了後)
講演
まず、NPO法人北九州・魚部の井上 大輔氏に「人と温泉と生き物と~LALALA♨おんせんごまつぼ♪」というテーマでご講演いただきました。
大分県別府市亀川で絶滅したのではないかと思われていた「おんせんごまつぼ」が発見され、現地の人とも協力しながら研究していることについて分かりやすく解説がありました。
北九州・魚部の若いメンバーによるおんせんごまつぼの歌の披露もあり、研究が若い人にも浸透していくような講演が行われました。
また、「だれかがやらないと誰も知ることができない知見を蓄積している」との印象深いお話がありました。
参加者からは、「魚部さんはSNSなどで拝見していましたが、今回活動について詳しくお聞きできてよかった」、「講師の方々の実践はもちろん考え方や思いも知れて、すごく刺激になった」等の感想がありました。
次に、一般社団法人まほろば自然学校の岩熊 志保氏に「個性を生かす!?わたしのまほろば自然学校」というテーマでご講演いただきました。
生物多様性を考える上で、環境教育の重要性についてのお話がありました。
環境教育を行う方法として、太宰府、筑紫野を中心とした学校への働きかけにより、環境に関心を持ってもらうこと、もう1つは生物調査について、アイランドシティはばたき公園などで生物調査を行いながら、若い人たちを集めて、環境教育を行っているとのお話がありました。
また、個性を生かした人材育成をしっかり進めていかなければならないと強い決意を感じるお話がありました。
参加者からは、「自然活動が様々に、専門的に、多様に展開されていてとても驚いた」、「生物多様性の活動に関わる人材が育っていることを知って未来に光が見えたように思う」等の感想がありました。
トークセッション
「これからの環境保全活動について」をテーマに、NPO法人北九州・魚部及び一般社団法人まほろば自然学校の方々にパネリストになっていただいて、トークセッションを行いました。
参加者の方から以下のとおりいくつかの質問がありました。
1 おんせんごまつぼ以外の希少種の存在や、他温泉地域での存在など。
2 地球温暖化は、生物にどのように影響があるか。
3 開発によって失われる現在の環境は大丈夫か。
4 若い人と一緒に行うときの難しさはどのようなものがあるか。
5 企業とのコラボレーションについて。
6 活動のきっかけについて。
参加者からは、「パネリストの方の活動に対するスタンスや考えを知ることができた」、「講演以外の細かいところも聞けたので良かった」等の感想がありました。
団体交流・パネル展示会
会場では4団体がパネル展示やチラシ・パンフレットの配架を行いました。
会場では、参加者同士の情報交換が活発に行われました。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
多くの方にご参加いただき、大変盛況なセミナーとすることができました。
ご参加の皆様にとって、このセミナーが今後の環境保全活動のヒントやモチベーションを持っていただく機会となったのであれば、大変うれしく思います。
今後とも、筑豊地区地域環境協議会の事業にご協力いただきますようよろしくお願いいたします。