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ホットな消費者ニュース 2022年9月号
更新日:2022年8月25日更新
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外貨建て生命保険のトラブルが増えています。契約は慎重に、家族と相談しましょう!(北九州市立消費生活センター)
相談事例
- 以前から加入している保険会社の担当者が「よい商品がある」「お金を預け替えるだけだから」と新しい保険商品を勧めに来た。担当者の上司も同席し、複数の書類を見せられ説明されたが、内容はさっぱり理解できなかった。しかし、その担当者を信頼していたので契約した。ところが後日、為替変動に伴う経過報告の書類が届き、そこで初めてこの保険が外貨建てであること、短期で解約すると高額な手数料がかかることに気が付いた。この契約を取り消したい。(80歳代女性)
アドバイス
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契約する際は、その内容についてしっかり確認しましょう。外貨建て生命保険は、生命保険会社だけでなく銀行などでも販売されています。ご相談者の中には、販売担当者が銀行員であることから「定期預金をしたつもりだった」「元本保証と思っていた」という方もいます。
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勧誘されてもその場で契約せず、渡された書類をよく読んで家族にも相談し、慎重に検討しましょう。消費者の希望と異なる勧誘が行われ、外貨建て生命保険の契約であることや、為替リスクなどについて、消費者がよく理解しないまま契約する事例が多くあります。クーリング・オフをしても為替のリスクで損失が発生する場合もあります。
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不安なときは消費生活センターに相談してください。
オークションサイトで落札できなかった人気商品が別サイトで格安販売?!(筑紫野市消費生活センター)
相談事例
- 2か月前、オークションサイトに人気アーティストのサイン入りCDが出品されていた。サイン入りとあって高価格での入札が続き、私は落札できなかった。あきらめきれず探していると、別の販売サイトに同じものがあった。オークションサイトで見た出品者のコメントも付いており、販売価格は落札額の半値以下。落札者が不要になって処分するのかと思い、すぐに注文し銀行振込も完了した。だが、10日経ってもCDが届かない。販売サイトには電話番号が見当たらず、メール返信もないので連絡が取れない。ネットで検索すると詐欺サイトと書かれていた。
注意点とアドバイス
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販売価格が大幅に割引されているサイトは要注意。
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サイト内のリンクが適切に機能しない場合も要注意。
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販売サイト?オークション?フリマ?
販売サイトでは申込みの相手方は通信販売事業者となり、価格や名称、電話番号等の表示義務があります。オークションサイトでは相手方は出品者となり、オークション形式で落札価格が最終確定されます。フリマサイトでは相手方は出品者となり、売り手が提示した価格に買い手が応じれば取引が成立します。
この事例の販売サイトは、無関係のオークションサイトの画像、コメントを流用していました。 -
申し込みの前に、そのサイトに関するトラブル情報がないか検索・確認しましょう。