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ホットな消費者ニュース 2020年5月号
更新日:2020年4月22日更新
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(事例1)外貨建て生命保険に加入の際は慎重に検討しましょう! (北九州市立消費生活センター)
相談事例
- 以前から加入している保険会社の担当者に、相続のことを考えて相談したところ、「よい商品がある」と説明に来た。複数の書類も渡されたが、その担当者を信頼していて自分の希望を伝えていたので、よく読まずに契約した。
ところが、後日、為替変動に伴う経過報告の書類が届き、そこで初めてこの保険が外貨建てであること、中途解約すると為替リスクがあることを知った。この契約を取り消したい。
アドバイス
- 外貨建て生命保険は、生命保険会社だけでなく銀行などでも販売されています。ご相談者の中には、担当者が銀行員であることから「定期預金をしたつもりだった」と、元本保証と思っていた方もいます。契約する際は、その内容についてしっかりと確認しましょう。
- 消費者の希望と異なる勧誘が行われ、外貨建て生命保険の契約であることや、為替リスク等について、消費者がよく理解しないまま契約する事例が多くあります。クーリング・オフが可能な場合でも為替のリスクで損失が発生する場合もあります。
勧誘されてもその場で契約せず、渡された書類をよく読んで内容を確認しましょう。家族にも相談し、慎重に検討することが大切です。
(事例2)電力の切り替えトラブルにご注意ください! (宗像市消費生活センター)
相談事例
- 一人暮らしのアパートに大手電力会社を名乗る男性が来訪し、「アパート全体の電力契約が変更になります。皆さんに変更手続きをお願いしています。手続書類の記入をお願いします」と言われて手続きをした。
その後、封書が届き、大手電力会社ではなく別会社との契約とわかった。びっくりして不動産会社に問い合わせたところ、アパート全体での変更はしていないと言われた。
アドバイス
- 電力の勧誘を受けた際は、勧誘してきた会社名や問い合わせ先、契約内容(料金・解約手続き)などをよく説明してもらい、理解してから契約しましょう。契約期間に縛りがあり、解約しようとすると違約金がかかる場合もあります。
- 「アパート全体で切り替える」と言われてもうのみにせず、貸主、不動産会社等に確認してください。
- 検針票の記載情報を事業者に安易に見せると契約変更になる場合もあります。慎重に取り扱いましょう。
- 書面が届いてから8日以内であれば、クーリング・オフができます。