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「英彦山 秋の自然観察会」を開催しました!
11月4日に「英彦山 秋の自然観察会」を開催しました!
筑豊地区地域環境協議会では、見て触れて楽しみながら自然を学ぶ「英彦山 秋の自然観察会」を英彦山(添田町)で開催しました。
・日時:令和6年11月4日(月:振替休日) 10時00分~15時00分
・場所:福岡県立英彦山青年の家及び周辺の林野
・参加者:3組9名(大人5名、子ども4名)
・講師:福岡県保健環境研究所 環境生物課 須田隆一研究員
・スタッフ:福岡県嘉穂・鞍手保健福祉環境事務所、福岡県立英彦山青年の家
自然観察会
福岡県保健環境研究所 環境生物課の須田研究員が講師となり、英彦山青年の家周辺の森林を散策しながら自然観察会を行いました。
英彦山青年の家前のつどいの広場から出発。人工林を通ってススキヶ原を目指します。
自然観察会が始まってすぐに、ナツメという植物を観察しました。ナツメは、リンゴみたいな感じで実際に食べたりもしました。
自然観察会中に、スギ→マツカゼソウ→松ぼっくり→どんぐり→サンショウ→マユミ→ゴマギ→数種類のモミジ→シカによって樹皮がはがされた木を観察しました。適宜、講師から植物についての説明があり、とても興味深かったです。実際にミカン科のマツカゼソウやサンショウの葉を光に透かして見ると、つぶつぶとしたものが見えます。これを「油点」といい、柑橘系の香りのもととなっています。その油点を手ですりつぶして匂いを確かめたりもしました。果物のみかんの皮にあるつぶつぶ(こちらは「油胞」といいます)と同じものです。
その後も、観察・説明を行いながら、午後に行うネイチャークラフトのための素材も回収しました。
ススキヶ原(旧スキー場跡地)に着きました。
ススキヶ原の丘の上にある天然林には、コミネカエデ、コハウチワカエデ、ウリハダカエデ、カジカエデなど数種類のモミジの仲間が自生しています。講師からモミジの葉っぱの形や大きさの違いを教えてもらいました。
自然豊かな英彦山ですが、近年はシカの食害により植生が大きく変化しています。シカの口が届く範囲の草木が食べられてしまい、下草に植物がほとんど見られません。
春にオレンジ色の花を咲かせるレンゲツツジは、福岡県内では英彦山にしか自生していません。平成27年から、シカ等に食べられないように防除ネットを張るなど、継続的に保全活動を行っています。現在は秋なので花は咲いていませんでしたが、来年の花芽のもとが確認されました。来年も美しい花を咲かせてくれることを心待ちにしています。
(写真は令和6年5月10日に撮影したものです。)
観察会のふりかえり
午後から、英彦山青年の家の研修室で自然観察会のふりかえりを行いました。
ネイチャークラフト体験~クリスマスリースと落ち葉しおりづくり~
観察会のふりかえりの後、 観察会の途中で集めた木の実や葉っぱなどの自然素材を使って、2種類のネイチャークラフト(クリスマスリースづくり・落ち葉しおりづくり)を体験してもらいました。みなさん集中して作業を行い、工夫に富んだ力作が完成しました。
【クリスマスリースづくり】
いただいた感想 (アンケートより抜粋)
参加した子どもたちからは、「楽しかったからまたやって欲しい。あと、昆虫観察会もして欲しい」、「お外をもっと歩きたい」、「植物の観察をしてくれてありがとうございました」、といった感想をもらいました。
大人の方からも、「先生のお話が面白く、もっと聞きたかったです」、「いつもは、漠然と見ている草木も細かく見ると知らなかったことが多く、大変勉強になった。また、工作は、楽しかった」、「来年も、お友達を誘って参加したいと思っています」、といった感想をいただきました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
この自然観察会が、身近な生きものに親しみや興味を持ち、環境や身のまわりの自然に優しい行動を心掛けるきっかけとなったのであれば大変うれしく思います。