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がん研究・治験について
治験とは
化学合成や植物、土壌中の菌、海洋生物などから発見された物質の中から、試験管の中での実験や動物実験により病気に効果があり、人に使用しても安全と予測されるものが「くすりの候補」として選ばれます。この「くすりの候補」の開発の最終段階では、健康な人や患者さんの協力によって、人での効果と安全性を調べることが必要です。こうして得られた成績を国が審査して、病気の治療に必要で、かつ安全に使っていけると承認されたものが「くすり」となります。
人における試験を一般に「臨床試験」といいますが、「くすりの候補」を用いて国の承認を得るための成績を集める臨床試験は特に「治験」と呼ばれています。
治験は病院で行われ、「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令」という規則に定められた要件を満足する病院だけが選ばれます。(厚生労働省ホームページより)
がん研究とは
がん研究に関しては、1984年度からの「対がん10か年総合戦略」1994年度からの「がん克服新10か年戦略」2004年度からの「第3次対がん10か年総合戦略」及びそれに引き続き2014年度に開始された「がん研究10か年戦略」に基づき、戦略的に推進され、長期的視点を持って研究成果を産み出すこととされてきました。
先進医療について
先進医療については、平成16年12月の厚生労働大臣と内閣府特命担当大臣等との「基本的合意」に基づき、国民の安全性を確保し、患者負担の増大を防止するといった観点も踏まえつつ、国民の選択肢を拡げ、利便性を向上するという観点から、保険診療との併用を認めることとされました。具体的には、有効性および安全性を確保する観点から、医療技術ごとに一定の施設基準を設定し、施設基準に該当する保健医療機関は届出により保険診療との併用ができるとされました。
「先進医療に係る費用」は 患者が全額自己負担することになり、医療の種類や病院により異なります。「先進医療に係る費用」以外の通常の治療と共通する部分(診察・検査・投薬・入院料等)の費用は、一般の保険診療と同様に扱われます。