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始めてみませんか!地域猫活動
地域における猫の問題
飼い主のいない猫(いわゆる野良猫)に対しては、地域住民一人ひとりにさまざまな思いがあり、しばしばトラブルの原因になってしまっています。
猫に困っている方の思い
- 庭や駐車場に糞尿をされて迷惑
- 鳴き声がうるさい
- ゴミを荒らされて迷惑
- 子猫が生まれ、猫が増えた など
猫を助けたい方の思い
- 猫がかわいそう
- 自分では飼えないけど、餌はあげたい
- 不幸な猫が増えるのは防ぎたい など
こうした飼い主のいない猫をめぐるさまざまな近隣トラブルを解決する方法として、地域猫活動があります。
地域猫活動とは?
飼い主のいない猫による糞尿や鳴き声などの問題を地域の環境問題として捉え、地域住民の合意のもと、その地域にお住まいの活動を行おうとする住民(活動グループ)が主体となって不妊去勢手術や一定のルールに基づいた餌やり、トイレの管理などを行います。
地域猫活動では、 飼い主のいない猫を不要なものとして排除するのではなく、不妊去勢手術により一代限りの生を全うさせ、数年かけて地域から飼い主のいない猫がいなくなることを目指します。
地域猫活動 [PDFファイル/346KB](環境省作成「私たちがつくるペットとのこれから」より抜粋)
地域猫活動の進め方
1 地域での話し合い
地域住民、町内会や自治会の役員などで問題点を確認し、解決に向けた取組みについて話し合います。活動の趣旨を十分に説明し、地域の理解を得て活動を行うことが必要です。
2 計画作り
飼い主のいない猫の生息数の把握、活動のルール作り(餌やりの場所・時間、トイレの設置・清掃など)、役割分担など活動の計画を立てます。
3 不妊去勢手術
猫は年に2~3回出産し、一度に4~6匹程度の子を産みます。増やさないためには不妊去勢手術をする必要があります。
飼い主のいない猫を保護し、動物病院で不妊去勢手術を実施し、手術済みであることがわかるよう耳先を少しカットして、元の場所に戻します。
4 その後の管理
- ルールを守った餌やり(時間、場所、量の管理)
※ 餌の置き放しは厳禁 - トイレの設置(迷惑にならない場所に)
- 糞尿の後始末(トイレや周辺の糞尿を適切に処理する)
5 注意事項
- 餌やりの場所やトイレの設置は、周辺環境に十分配慮し、選定しましょう。
- 活動状況を回覧板等で地域住民に知らせましょう。
- 新たな飼い主を探す努力をしましょう。
- 看板等の設置や見回りにより、捨て猫の防止を徹底しましょう。
福岡県では支援事業を行っています
福岡県では、地域猫活動に取り組む市町村(北九州市、福岡市、久留米市を除く)への支援として、地域猫活動に関する技術的な助言のほか以下の事業を行っています。
不妊去勢手術の費用の負担
地域猫活動を開始するにあたって、不妊去勢手術費用は大きな負担の一つです。
県では、地域猫活動地域における猫の不妊去勢手術の費用を負担する市町村に対し、補助しています。
地域猫活動サポーターの派遣
県では、地域猫活動や猫に関する知識・経験が豊富な方を、地域猫活動サポーターとして登録し、認定した地域猫活動地域に派遣し、地域猫活動の円滑な導入や導入後の適正管理の支援を行っています。
活動例)
- 不妊去勢手術のための猫の保護器の設置方法や猫の取扱いの助言
- 餌やりやトイレの管理を適正に行うための助言
県の支援事業の概略図
猫の飼い主さんへ
地域猫活動の開始にあたり、外で飼われている猫が、餌場を見つけて自宅に帰ってこなくなったり、誤って手術されてしまったりする可能性があります。
かわいそうな猫をうみださないために を参考に、猫は屋内で飼育しましょう。
参考資料
お問い合わせ
お住まいの市町村の動物関係担当部署あるいは県保健福祉(環境)事務所保健衛生課にお問い合わせください。
県保健福祉(環境)事務所一覧