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第11次福岡県職業能力開発計画の策定について
第11次福岡県職業能力開発計画について
1 計画策定の趣旨
我が国の経済は、近年、雇用・所得環境の改善が進み、緩やかな回復が続いてきていました。しかしながら、令和2(2020)年からの新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により経済活動が大きな影響を受けました。
本県においても、新型コロナウイルス感染症の影響により、令和2(2020)年1月に1.47倍であった有効求人倍率は大きく低下し、直近の令和3(2021)年10月は1.07倍となっています。本県の雇用情勢は厳しさが見られ、新型コロナウイルス感染症が雇用に与える影響を一層注視する必要があります。
また、新型コロナウイルスの感染拡大によって、社会のデジタル化が一層加速しており、IT技術の導入による業務の効率化や生産性の向上が求められ、テレワークやオンライン会議が急速に普及しています。
さらに、人生100年時代の到来により、労働者の職業人生が長期化・多様化し、誰もがいくつになっても学び直し活躍できる社会づくりが必要となっています。
こうした経済・社会環境の変化に的確に対応するためには、企業ニーズにあった人材を育成し、また労働者が主体的にキャリアアップ、スキルアップを図れるような体制整備を進めていくための職業能力開発施策が求められます。
こうした状況を踏まえ、今後の職業能力開発における県の基本的施策や具体的な取組を明らかにし、本県産業を支える人材育成等を着実に推進するため、本計画を策定するものです。
2 計画の位置付け
この計画は、県内において行われる職業能力開発に関する基本的な方向性を示すものとして、職業能力開発促進法に基づき、国の職業能力開発基本計画との整合性を図りながら、実施すべき事項を定めるものです。
3 計画におけるSDGsの推進
本県では、持続可能な社会の実現に向け、SDGs(持続可能な開発目標)の推進を図っているところです。本計画に基づく取組は、SDGsの目標「 1 貧困をなくそう」、「 4 質の高い教育をみんなに」、「 5 ジェンダー平等を実現しよう」、「 8 働きがいも経済成長も」、「 9 産業と技術革新の基礎をつくろう」、「 10 人や国の不平等をなくそう」などの実現に資するものです。
4 計画の期間
令和4(2022)年度から令和8(2026)年度