2024 SUMMER
夢の舞台に挑む高校生アスリートたち
福岡県をはじめ、北部九州4県を中心に行われる、
令和6年度の全国高等学校総合体育大会。
高校生アスリートにとって最大の目標であり、
憧れの舞台への出場をかけて情熱を燃やす
2つの高校を取材してきました。
全国高等学校総合体育大会とは
通称「インターハイ」とも呼ばれ、全国各地の予選を勝ち抜いた選手が集う高校生最大のスポーツの祭典です。毎年、開催地を変えながら夏季大会と冬季大会が開催されます。令和6年度は、福岡県が幹事県※として総合開会式を行うとともに、県内の4市1町で6競技7種目の熱戦が繰り広げられます。
※総合開会式を担当する県
- 競技開催期間:2024年
7月21日(日)から8月20日(火) - 総合開会式:2024年
7月27日(土) - 場所:
福岡県立久留米スポーツセンター体育館(久留米アリーナ)
福岡県開催競技種目
陸上競技(福岡市) | 7月28日から8月1日まで |
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体操競技(北九州市) | 7月30日から8月1日まで |
新体操(北九州市) | 8月6日・8月7日 |
バスケットボール(福岡市) | 8月4日から8月9日まで |
ハンドボール(久留米市 他) | 8月8日から8月13日まで |
登山(添田町) | 8月2日から8月5日まで |
自転車競技〈トラックレース〉 | (北九州市)7月26日から7月28日まで |
福岡県では「ワンヘルス」に関する
取組みを推進しています。
祐誠高等学校
自転車競技部
競輪場でのハードな練習で培う“強さ”
久留米市にある祐誠高等学校は福岡県で唯一、自転車競技部を持つ高校です。授業を終えた部員たちが向かうのは、近くの久留米競輪場。プロの闘いの場であり、プロが間近にいる環境で、1時間で100周、距離にして40キロメートルを走るハードな練習に励んでいます。そんな毎日が、インターハイ常連である名門校の“強さ”たるゆえんです。
鍛え上げられた脚力で、ごう音と風を巻き起こす自転車競技。
中でも最大45度の傾斜を持つ競技場を走るトラックレースは、高校生でも時速70キロメートルを打ちだす迫力のある競技
自転車のギア交換も部員自ら行う
総員17人。熊本から毎日70キロメートルを自転車で通う生徒も
スピード感ある短距離種目にご期待ください
顧問 野田 豊さん
競輪場が練習場という恵まれた環境と、他の学校と比べても非常に“ハード”な練習に食らいつく生徒たちの精神力が本校の強みです。国内のみならず、アジア大会でも表彰台に立つ部員もおり、その存在がチームの力を引き上げていると思います。今年のチームの特色は短距離の強さ。ぜひ応援してください。
インターハイは競輪選手の夢への第一歩
キャプテン 永江 義一さん
太ももが太いからという理由で始めた自転車競技。タイムが上がっていくのが楽しくて、今は競輪選手を目指しています。私同様、プロ志望の部員も多く、そんな私たちにとって迫力あるプロの練習を間近で見られるのは刺激的です。九州は強豪校揃いですが一人でも多く勝ち残り、みんなでインターハイに挑みます!
光陵高等学校
ハンドボール部
団結力を武器に
目指すのは日本一!大学までハンドボールをしていた顧問の安武先生のもと、2013(平成25)年に発足。2年目にして九州大会出場という成績を収めて以来、福岡県の強豪校として知られています。「みんなが同じ方向を向いたとき、爆発的なパワーを発揮します」と話すのはキャプテンの大島さん。2021、2022(令和3、4)年のインターハイ2年連続出場に続き、さらに今年はインターハイ優勝を目指しています。
走る、跳ぶ、投げる。時には選手同士が激しくぶつかり合うダイナミックさで観客を魅了するハンドボール。
前・後半各30分で目まぐるしく攻守が入れ替わる展開の速さも特徴
日々の練習では安武先生の他、外部指導者の河原さんと井手専属トレーナーの3人で熱血指導
マネージャーを含め、総員41人
地元福岡でのインターハイに気合い十分!
顧問 安武 克洋さん
本校の体育館で共に練習している小・中一貫のクラブチームから入部する生徒も多く、また、卒業生が指導に来てくれることもあり、ハンドボールの良い輪が生まれています。今回のメンバーはとにかく頑張り屋。休めと言っても練習するほど。特に今年は地元福岡でのインターハイ開催であり、負けるわけにはいきません。
機動力に優れた、個性的なメンバーぞろい
キャプテン 大島 聖也さん
小柄なメンバーが多い分、機動力が自慢です。みんなそれぞれ個性的ですが、チームが一丸となったときの強さはスゴいです。その強さを引き出すため、キャプテンとしてこれまで個々へのフォローを行ってきたつもりです。まずはインターハイ出場をかけて、福岡県大会優勝という目標に向けて一致団結しています!