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百日咳の感染者が増加しています!
百日咳の感染者が増加しています!
令和7年第20週(令和7年5月12日~令和7年5月18日)の百日咳の累積報告数が、全数把握疾患として調査を開始した平成30年(2018年)以降、最多となっています。
令和7年第20週時点の累積報告数が、昨年同週と比較して、38.9倍となっています。
詳細についてはこちらのページをご覧ください。→福岡県感染症情報(百日咳流行推移グラフ)
乳児の感染にご注意ください
百日咳はいずれの年齢でも感染しますが、小児が中心です。
1歳未満の乳児、特に生後6ヶ月未満の乳児は重症化しやすく、亡くなる場合があります。
また、成人では、咳は長期間続きますが、比較的軽い症状で経過することが多いため、百日咳にかかったと気づかずに、新生児や乳児へ感染させてしまう場合があるため注意が必要です。
予防には5種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)等の接種が有効です。生後2ヶ月から定期接種を受けることができますので、詳細はお住まいの市町村にお問い合わせください。
百日咳とは
百日咳の病原体は、「百日咳菌」で、特有の咳症状がみられる呼吸器感染症です。五類感染症に分類されており、全数把握疾患です。
【感染経路】
感染した人の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる細菌を吸い込むことによる「飛まつ感染」、細菌に汚染されたものを触った手で、目、口、鼻等の粘膜に触れることによる「接触感染」があります。感染してから発症するまでの潜伏期間は5~10日程度です。
【症状】
発症初期は風邪症状で始まり、徐々に咳が強くなっていきます。次第に特徴的な発作性の咳(顔を真っ赤にしてコンコンと激しく咳き込み、最後にヒューと音を立てて息を吸う)となります。
【感染対策】
予防には、DPT-IPV-Hib五種混合ワクチンが有効です。生後2か月から定期接種が可能となっています。(定期接種については、お住まいの市町村の予防接種窓口までお問い合わせください。)咳が出ている場合は、咳エチケットを心がけましょう。こまめに手洗いをすることも大切です。