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多面的機能（中山間地域等直接支払制度）
更新日：2024年11月22日更新
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多面的機能とは？
水田や畑、農村のまわりの自然は、私たちの生活に大切な役割をもっており、これを「多面的機能」と呼んでいます。次のような機能を持っています。
(1) 国土の保全機能
雨水を水田のあぜに一時的に貯え、雨水が急激に流出するのを防ぐことにより、土砂崩れなどの発生を防止する機能があります。
(2) 水源のかん養機能
水田に貯えられた水は徐々に地下水となるほか、直接河川を流れるより長い時間をかけて河川に戻されるので、川の流れの安定に役立っていいます。
また、収穫後の水田や畑も雨水の地下への浸透によって、地下水のかん養に役立っています。
また、収穫後の水田や畑も雨水の地下への浸透によって、地下水のかん養に役立っています。
(3) 自然環境の保全機能
水田や畑などの農地には、たくさんのバクテリアなどの微生物が住んでいて、農地の耕作を通じて、作物の残りや枯れ葉などの有機物を分解して、ちっ素やリンなどを植物が吸収しできるようにしているのです。
また、水田や畑に育つ植物は、炭酸ガスを吸収して酸素を放出し、人や動物たちが生きていける空気を保つ働きをしています。
その他にも、田畑やため池には様々な生物の生育の場所になるなど、自然環境の保全に大きく貢献しています。
また、水田や畑に育つ植物は、炭酸ガスを吸収して酸素を放出し、人や動物たちが生きていける空気を保つ働きをしています。
その他にも、田畑やため池には様々な生物の生育の場所になるなど、自然環境の保全に大きく貢献しています。
(4) 良好な景観の形成機能
のどかな農村風景は、四季による色彩の変化もとてもきれいで、私たちの心を和ませてくれます。こうした景色・景観は長い時間をかけて地域の人が農業を通じて自然と対話する中で作られてきました。
農村で農業が営まれることで、これらの景観が維持・保全されていますが、こうした景観は、地域の住民や訪問者の美的感覚や心に訴えかけ、人々の心を和ませる働きがあります。
農村で農業が営まれることで、これらの景観が維持・保全されていますが、こうした景観は、地域の住民や訪問者の美的感覚や心に訴えかけ、人々の心を和ませる働きがあります。
(5) 保健休養機能
きれいな水、澄んだ空気、美しい緑、都市では見られない景観や自然・環境、そして潤いや安らぎを求めて、農村に多くの人々が訪れ、農家民宿に泊まって農業を体験したり、農村の文化・自然に触れたりと、農村での人々との交流が人気となっています。