2025 SPRING
株式会社 紅乙女酒造
もろみの発酵を
五感で見守る
伝統的酒造り
【特集】3/5

単式蒸留機は常圧蒸留※1も減圧蒸留※2も可能。製造する商品の個性に合わせておいしさを引き出している
※1 蒸留したい液体に熱を加え、その蒸気を集め、冷やして液化する方式
※2 蒸留器内の気圧を下げて蒸留する方式

山間の緑に埋もれる「森の貯蔵庫」。フレンチオークの樽の中には熟成中の焼酎の原酒が眠っている
焼酎の造り方
- 1原料処理(洗麦・蒸し)
- 2こうじ造り
- 3一次仕込み (こうじに酵母、水を加える)
- 4二次仕込み ((麦、水を加える)
↓
ごま焼酎の場合
ここでごまを加える「三次仕込み」の工程が入ります。 - 5蒸留(原酒)
- 6ろ過
- 7熟成
- 8瓶詰め・ラベル貼り

ほのかなごまの香りと、柔らかなうまみの組み合わせが抜群のごま焼酎「紅乙女STANDARD」のラベル貼り作業

浸漬から蒸し、冷却まで行う回転ドラム式蒸し機。この日は麦焼酎「河童九千坊」の主原料となる大麦、福岡県産「はるしずく」が中に

蒸した米や麦に種こうじを混ぜる、良いこうじ造りに欠かせない製麹(せいきく)機

こうじ菌の酵素がでんぷんを糖に変え、その糖を酵母が食べてアルコール発酵する2つの工程「並行複発酵」

創作フレンチの名店「Restaurant Spoon」とコラボ開発した「紅乙女カヌレ」。香り高い紅乙女樽熟成焼酎を使用し、外はカリッ、中はもっちり

事務所の前で。右から山崎営業部長、垣原製造部長、小栁経営統括室長
筑後の実りと豊かな水が世界初のごま焼酎に
ここは耳納連山(みのうれんざん)の麓で木々に囲まれた蒸留所。清らかな伏流水と、筑後平野の豊かな実りを生かし「洋酒に負けない、香り高い蒸留酒を造ろう」と1978(昭和53)年に世界初の「ごま焼酎」が造られました。現在は、ごま焼酎だけでなく、さまざまな種類の焼酎造りに力を入れています。
「目で見て、手で温度を確認し、鼻で香りを感じる。五感をフル活用して酒造りをしています」と製造部長の垣原淳(かきはら すなお)さん。良い原料を使い、手間と時間をかけて造ること。そして、しっかりと熟成の時を待つこと。これが時代を超えて守り続けられる紅乙女の酒造りです。
創業以来変わらぬ思いで造られた焼酎は、日本のみならず世界中の人々からも愛されています。
株式会社 紅乙女酒造
所在地:久留米市田主丸町益生田214-2
電話:0943-72-3939

第12回 福岡県酒類鑑評会受賞!商品紹介
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麦焼酎 減圧蒸留の部
福岡県知事賞
河童九千坊
本流福岡県産の二条大麦を全量使用。まるでバナナのようなフルーティーな香りとすっきりとした味わいの本格麦焼酎。
アルコール分:25度
原材料名:麦、麦こうじ -
麦焼酎 樽貯蔵の部
福岡県議会議長賞
紅乙女樽
FRENCH OAK 40°フランス産の樹齢の長い木材を使用したフレンチオーク樽にて熟成。ほのかに甘いバニラ香とリンゴのコンポートのような香りの本格麦焼酎。
アルコール分:40度
原材料名:麦、米こうじ -
麦焼酎 長期貯蔵の部
金 賞
河童九千坊
ヴィンテージ全量二条大麦を使用し常圧蒸留にて甘く香ばしい穀物の香りをもつ。2010年に蒸留した超長期熟成の本格麦焼酎。
アルコール分:25度
原材料名:麦、麦こうじ -
各種焼酎の部
金 賞
河童九千坊
ふくおかのこめ田主丸町産の「ひのひかり」を原料に使用。米こうじ100%で仕込むことで、減圧蒸留でありながら華やかな香りを引き出した本格米焼酎。
アルコール分:25度
原材料名:米こうじ
「お酒」と「料理」のペアリング
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麦焼酎(25度)すっきりタイプ
刺身、焼き魚など、素材のうまみをゆっくり楽しみたいときに。チーズ、サンドイッチなど軽食にも◎。
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麦焼酎(40度)濃厚タイプ
濃いめの麦焼酎には、タレ味や煮込みなど、濃い味付けの料理が好相性。シチューや焼肉の他、チョコレートやナッツにも。
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米焼酎
刺身やサラダ、豆腐料理など、新鮮なまま味わう料理にぴったり。お米を原料とするため、和風のおつまみと相性抜群です。