2024 WINTER
おいしい誇りを食卓に
FUKUOKA PRIDE FOOD File.24
ふくおかジビエ
中央から時計回りに「鹿のロースト」(1760円)、「猪の日本代表ハム」(1540円)、「猪のチャーシュー」(1760円)。ジビエは徹底した低温調理が基本。じっくり火入れすることで柔らかい肉質になるのだそう。ソースに福岡県醤油(しょうゆ)醸造協同組合が作った「鹿醤油」を使用するのもユニークだ
ヘルシーで豊かな味わいが
魅力の「ふくおかジビエ」
地産地消で味わう大自然の恵み
ジビエとはフランス語で、狩猟により食料として捕獲された野生鳥獣の肉のこと。鳥獣被害から里山を守るため福岡県内で捕獲されたシカやイノシシなどの野生鳥獣は、「ふくおかジビエ」として利活用されています。自然の中で育ち、運動量が多い野生のシカやイノシシの肉は低カロリーで、かつ、たんぱく質や鉄分、ビタミン類が豊富なことが特長。県内で捕獲された3万5千頭超のシカやイノシシのうち、ジビエとして利用されるものは捕獲後速やかに獣肉処理加工施設へ搬入されます。その後、徹底した衛生管理のもとで食肉として加工され、飲食店へ出荷されるほか、スーパーや道の駅などで販売されています。そんな「ふくおかジビエ」は地産地消のおいしい食材として注目され、多くの飲食店で食べられるようになりました。
「酒菜屋 有門亭(ありかどてい)」では、”心と体を健やかにする料理“の一つとして早くから「ふくおかジビエ」の料理をメニューに加えています。ぬかで熟成させた「猪の日本代表ハム」は、発酵をうまく取り入れたアイデア料理。また、3時間かけて低温調理で作った「鹿のロースト」は鮮やかな赤身の美しさに加えて、肉質は柔らかくうま味もたっぷり。「ジビエといっても実は日本では古くから『宍(しし)肉料理』として賞味されてきた食文化の一つです。古くから受け継がれてきた加工技術や調理法もおいしさの秘訣です」と、店主・有門准一(ありかど じゅんいち)さん。安心の素材を丁寧に調理することで、絶品メニューが生まれています。
「イノシシは、成熟した大きい個体の方が肉の赤みが強く、うま味が増します」と語る店主・有門さん
場所は飯塚市役所近く。居酒屋スタイルで気軽にジビエ料理を楽しめる「有門亭」
お店の前で長男の知成(ともなり)さんと一緒に
ジビエの新たな魅力と出逢う
「ふくおかジビエフェア」開催中
県では「ふくおかジビエ」を使った料理を常設メニューとして提供する飲食店を「ふくおかジビエの店」と認定。「ふくおかジビエ」の認知度を高め、消費拡大を図るため、今回も県内37の認定店と協力し、2024(令和6)年10月4日(金)から2025(令和7)年2月28日(金)まで「ふくおかジビエフェア」を開催しています。
「ふくおかジビエ」の魅力をぜひお楽しみください。