販売10年目を
迎える福岡の
ブランド柿
秋の訪れを告げる色鮮やかな果物といえば、柿。
福岡県の数あるブランド果物で、
昨今注目を集めている甘柿。
「秋王(あきおう)」の魅力をご紹介します。
甘柿「秋王」の誕生
福岡県は全国でも有数の果物生産地で、中でも柿は全国第3位の収穫量を誇ります。柿には甘柿と渋柿があり、甘柿は果実の成長とともに渋みが自然と抜けて甘くなるのに対して、渋柿は渋抜きなどの処理をすることで甘くなるという違いがあります。
もっと多くの人に柿のおいしさを知ってもらいたいという思いで、福岡県が約10年の歳月をかけて開発に成功した「秋王」は、種がほとんどない甘柿。これまで種なしの渋柿はあったものの、甘柿では例がなく、「秋王」の開発は、まさに「柿の未来」を懸けた挑戦だったのです。
柿の魅力を再認識させた
「秋王」の真のおいしさとは2024年の秋シーズンに販売開始10年目を迎える「秋王」。「富有(ふゆう)」と「太秋(たい しゅう)」の交配により誕生したブランド柿は、「富有」の鮮やかな橙赤色(とうせきしょく)や、「太秋」のサクサクとした歯切れのよい食感を受け継いでいます。種がほとんどないことに加え、重さが350g程度と大きく、糖度18度以上と大変甘いのが特長です。
「『秋王』は、味が濃く、香りもある革命的な柿。たくさんある柿の品種の中でもナンバーワンだと思います。だからこそ値段は高いですが、売れています」と語るのは、大田市場(東京都)の青果バイヤー・中内河音(なかうち こきち)さん。「果肉そのものの色もきれいだし、生クリームにも合うので、スイーツなどに加工しても本当においしい。『秋王』の魅力をたくさんの人に知ってもらいたいです」。
10年目のシーズンを迎えて、今年は「秋王」 人気が一段と高まりそうです。
大田市場(東京都)の青果バイヤー・中内さん
『秋王』は、最初に食べたときから文句なしのおいしさ」と語る
DATA
柿の都道府県別収穫量
- 1位 和歌山県
- 2位 奈良県
- 3位 福岡県
都道府県別の収穫量は、上記の3県に岐阜県、愛知県が続き、この5県で全国の5割を超えています。
農林水産省 作物統計調査
「令和5年産 西洋なし、かき、くりの結果樹面積、収穫量及び出荷量」
高級スイーツショップ「カフェコムサ」の「福岡県産 柿『秋王』のショートケーキ(2023年期間限定販売)」。「秋王」はスイーツやジャム、ドライフルーツなどの加工用として全国のパティシエたちから注目されている
「秋王」は柿のなかでも出荷・販売期間が短く希少な一品
水平に包丁を入れて輪切りにすると星のような美しい断面。「秋王」ならではの切り方
秋王が買えるお店
※「秋王」の販売時期は10月下旬〜11月中旬
[福岡県内]
- 南国フルーツ 岩田屋本店
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問い合わせ:福岡市中央区天神2-5-35 岩田屋本店地下1階
電話:092-771-9977 - 博多さんか園
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問い合わせ:福岡市博多区博多駅中央街1-1 博多阪急地下1階
電話:080-3381-3225 - 鳥巣フルーツショップ
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問い合わせ:福岡市中央区西中洲11-8
電話:092-761-4916
[福岡県外]
- 林フルーツ 渋谷 東急フードショー
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問い合わせ:東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティ地下1階
電話:03-3477-4320 - キムラフルーツ うめだ本店
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問い合わせ:大阪市北区角田町8-7 阪急うめだ本店地下2階
電話:06-6361-1381(百貨店代表)
※その他、福岡県内や首都圏、関西圏の大手スーパー、百貨店などでも購入できます