Smile移住・定住/糸島市


“循環”するモノや思い、個性的な暮らしを受け入れる町
世界を旅して実感した地元の魅力。糸島の文化や自然の恵みに感謝して、運営するゲストハウス「ことのは」からその魅力を発信する二人。移住者ならではの思いあふれる言葉が、訪れる人たちの共感を呼ぶアドバイスにもなっています。
自分らしい価値観をゆるり見つける糸島ライフスタイル
東京に住んでいた頃から国際交流が好きだった二人は、2015年から約1年間の世界一周旅行で23カ国を訪問した行動派。智之さんは「旅から糸島の実家に戻ったとき、世界から見ても本当に恵まれている町だと感じました」と、帰国後すぐに糸島市への移住を決めたそう。「何より深い歴史と自然が身近にある環境が素晴らしい。豊かな食材もそろうし、交通も便利です。地域の生産物が循環するように生かされていて、モノづくりや暮らしがつながっていることを実感します」と改めて糸島の魅力を語ってくれました。
ゲストハウスを始めたきっかけは「旅先のゲストハウスで多くの人と出会って、いろんな価値観があると感じたことです。訪れた人が糸島と触れ合い、新しいことを始めるきっかけになれば」と話す佳奈さん。移住地として注目される町なので、住まい探しが目的の人も全国から「ことのは」を訪れます。ゲストと世界一周旅行の話をしたり、移住の相談に対してアドバイスすることもあるそう。「前原は糸島市の中心で昔ながらの宿場町。ここを拠点に素の糸島に触れてもらいたい」という二人の思いも届き、宿泊後に糸島市への移住を決めた人は、すでに50組以上になるのだとか。
「糸島は人と人との距離が近いだけじゃなく、それぞれの暮らし方を理解して楽しめる町。出会う人それぞれの個性や生き方を素直に感じながら暮らしています」。そう話す二人の笑顔はキラキラと輝いていました。

筑前前原駅前にあるゲストハウス「ことのは」。ビルの4階住居を手作りでリニューアルし、心地よい空間に

ゲストハウス近くの前原商店街。前原は糸島市の玄関口で交通の便が良く、観光客も訪れやすい

海と山が間近にあって、豊かな自然を楽しむアクティビティも人気。芥屋(けや)にある立石山からは美しい自然の眺望が見事

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【今回の先輩移住者】
糸島ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」宿主 野北 智之(のぎたともゆき)さん、ことのはフォト写真家 野北 佳奈(のぎたかな)さん
糸島市出身の智之さんと宮城県仙台市出身の佳奈さん。国際交流好きな二人が東京で出会い、世界一周の旅へ。帰国後は糸島へ移住し、「ことのは」を運営しています。
糸島市って
どんなところ
福岡市の西に隣接する糸島市は今年1月、イギリスのグローバル情報誌『MONOCLE(モノクル)』が実施した「輝く小さな街ランキング」で世界3位に。豊かな自然、新鮮な食材、交通アクセスの良さなど質の高い生活を満喫できる点が高く評価された。