Fukuoka Pride Food
静かな海面に立つ約120万本の支柱は、日本屈指の高級のりの生産地、有明海の冬の風物詩。有明海特有の干満差を利用したノリ養殖が、まさに旬を迎えています。
自然の恵みいっぱいの豊かなうま味。“宝の海”で手間をかけ、最上級のノリへ
香り豊かで口どけが良く、舌の上にうま味が広がるのが特長で、特に初摘(はつづ)みは、幸せを感じるほどの豊かな味。海のミネラルもたっぷりの「福岡有明のり」は、福岡県が全国に誇る逸品です。
九州最大の河川である筑後川をはじめ、多くの川から豊富な栄養分が流れ込む有明海。地元の人が“宝の海”と呼ぶ有明海の恵みを存分に受け、生産者によって丁寧に育てられています。
10月中旬、支柱に張ったノリ網にノリの種を付着させる「採苗(さいびょう)」が行われます。「福岡有明のり」の生産方法は、長さ8〜13メートルの支柱を碁盤の目のように干潟に立て、支柱の間にノリ網を張って養殖する「支柱式養殖」。最大で6メートルもある有明海の干満差を生かし、ノリ網を太陽と潮風にさらす「干出(かんしゅつ)」をして育てるのが大きな特徴です。潮が引いてノリが海面から顔を出すことで光合成を促進させ、冷たい潮風に当てることで、濃厚なうま味と柔らかな口当たりの「福岡有明のり」が育つのです。
生産者たちは、ノリがうまく干出するよう、日々ノリ網の高さを調節。ノリが元気に育つ姿を毎日確認して収穫のタイミングを待ち、十分に育った11月中旬、ようやく初ノリの収穫を迎えます。その後もシーズンは続き、収穫は4月まで行われます。
経験に基づいた確かな技術で生産された「福岡有明のり」。ぜひ、ご賞味ください。