県営大濠公園の一角に佇む「大濠公園能楽堂」。昭和61年の開館から、今年で40周年を迎えました。
日本の伝統文化を身近に感じられるこの場所で、いつもと違う特別なひとときを過ごしてみませんか?
大濠公園能楽堂
客席562席を備えた日本有数の能楽堂として、能楽の公演はもちろん、落語やコンサートなど多彩な催しを開催。
伝統芸能をはじめとする文化の魅力を、長年にわたり多くの皆さまに伝えてきました。
大濠公園能楽堂の楽しみ方
- 1
- 息遣いまで伝わる!迫力の舞台
開放的な舞台は、演者の息遣いや熱気が客席まで直接届きます。最前列でなくても、その臨場感は圧巻です。
- 2
- 座る場所で変わる、舞台の表情
正面席はもちろん、正面左側の通路「橋掛り」沿いの脇正面席もおすすめ。座る場所が変われば、舞台の表情や見える景色も劇的に変わります。
- 3
- 松を眺めて縁起良く
舞台後方の松は神仏の象徴。この場所ならではの神聖な雰囲気を感じることができます。
「能楽」って何?
室町時代(14世紀)に生まれた「能」と「狂言」。この二つを合わせた呼び名が「能楽」です。
対照的な二つの世界は、長い歴史の中で私たちの心に人間ドラマを映し出し続けています。
「能」の魅力
面をつけて神話を舞う、幻想的な「能」。研ぎ澄まされた静寂が、神秘的な「幽玄」の世界を作り出します。
面の下にある演者の感情と、観客の想像力が重なった瞬間、舞台の上で現実と異界が交差します。この深い美しさに、心ゆくまで浸ってみませんか。
「狂言」の魅力
庶民の日常をユーモアたっぷりに描く「狂言」。
人間味あふれる登場人物たちの会話は、時代を超えても共感できる面白さがあります。人間の弱さや愛おしさを肯定する、洗練された笑いをぜひ体験してください。
能楽堂でさまざまなイベントを開催!
40周年イベント OHORI “BLUE” TRADITION
能楽堂を中心に大濠公園全体で、福岡県の伝統芸能の魅力を伝える公演や、お囃子体験、竹灯籠ライトアップなどを実施するイベントを開催します。
- 日時
- 9月23日(水・祝)
40周年記念公演 「道成寺」
【道成寺 あらすじ】
女は恋い慕う僧を追いかけ、最後は蛇に化して道成寺へ。激しい嫉妬に燃える情念を描いた、能の名作です。
- 日時
-
10月11日(日)
13時00分開演(12時00分開場)
福岡伝統芸能フェスタ 「福芸FUKUGEI」
能楽や筑前琵琶など、多彩な分野の伝統芸能が一堂に会する公演を開催します。
- 日時
- 10月17日(土)
こんな利用方法も!
キャンドルライトコンサート
キャンドルに囲まれた幻想的な雰囲気で弦楽四重奏などの生演奏を堪能できます。
リンク公演案内
周辺の立ち寄りスポット
「大濠公園日本庭園」
「くじら公園」
「大濠テラス」のカフェ「&LOCALS」
文化芸術は、私たちの心を豊かにし、生活の質を高めてくれます。そして、地域に潤いと活力を生み出します。大濠公園能楽堂は、これまで40年間にわたり、多くの方々に、能楽をはじめ多彩な文化芸術に触れる機会を提供してきました。
開館40周年という節目を迎えた能楽堂は、リニューアルします。より快適に文化芸術の魅力を感じていただける空間を目指して、カフェの設置や女性用トイレの増改築を進めてまいります。また、大濠公園全体で伝統文化の魅力を伝える記念イベントも開催します。
県では、今年度新たに「福岡県文化芸術振興基金」を創設し、世界水準の文化芸術の誘致や伝統文化の継承・発展に活用してまいります。
ぜひ能楽堂へも足をお運びください。そこには、時を越え、過去から現代、そして未来へと守り継がれていく人々の思いや感動があります。皆さまのご来場をお待ちしています。

- 問い合わせ
- 九博・世界遺産・文化施設課
電話092-643-3569
ファクス092-643-3163



人間国宝 野村万作さんからお祝いのコメントが届いています!
大濠公園能楽堂開館40周年、誠におめでとう存じます。毎回能楽堂で開催している私の狂言会(ふくおか「万作の会」)も40回の節目と、ちょうど一致します。能楽堂ができるまではほとんど狂言をやることがなかった福岡で、40年も会を続けてこられました。まさに能楽堂あっての狂言会であり、能舞台だからこそ「釣狐」「金岡」など大曲も上演し、狂言の幅の広さをお見せできていると思います。狂言会は毎年企画・運営いただいているノマ企画のご尽力のもと、活動を支援してくださっている有志の方々をはじめ福岡の皆さまの多大なご協力のおかげで続けてくることができました。今後も大濠公園能楽堂で狂言をお楽しみいただければ幸いです。
プロフィール
狂言師、人間国宝。1931年生まれ(95歳)、東京都出身。
大濠公園能楽堂の開館を機に1988年、ふくおか「万作の会」を発足。以来、毎年の正月公演を通じ、40年にわたり卓越した至芸で観客を魅了し続け、福岡の能楽文化振興に多大な貢献を果たしている。