ふくおか新・日常の旅


福岡市早良区
「日常にある福岡の魅力を自分らしく再発見する」新コーナー。福岡県を4つのエリアに分けて、クリエイティブな旅の試みを提案していきます。初回は、福岡市早良区の知られざるスポットをご紹介。
夏の朝、緑の中へ。都市の中でも小さな体験の喜びを
水田に緑が揺れる美しさに目を奪われ、せせらぎに足を伸ばして戯(たわむ)れる。その喜びは福岡市内にもありました。訪れたのは福岡市早良区にある野河内(のごうち)渓谷とその周辺地域。市街地から三瀬峠へ向かう国道263号線を左にそれて脊振山方面へ寄り道。早朝に足を運べば朝焼けに染まる山々に囲まれて、美しい葉を伸ばす緑の田園でカエルの歌や鳥のさえずりが静かに響く朝を体験できます。

1.脊振山に向かう県道からそれて山の上の変電所に向かう。ふと振り返るといつもの山が神々しく輝いていた

1.脊振山に向かう県道からそれて山の上の変電所に向かう。ふと振り返るといつもの山が神々しく輝いていた
日が昇れば室見川沿いに上流へ。途中、小さな道を行けばホタルの生息域としても知られる渓流スポットがあちこちに。主要道路を離れるだけで全く違う風景を味わえます。最上流にある野河内渓谷のうっそうと茂る木々に囲まれた遊歩道を進むと、滝や渕、奇岩や巨岩など多彩な景観が現れます。ダムの下の公園で疲れた足を癒やしながら、道中で買ったサンドイッチとコーヒーでのんびりお昼をいただくと、改めて自然に恵まれた地域の魅力に気づくことができます。
朝早く出掛け、偶然見つけた看板を見て寄り道。普段の暮らしの中にも新鮮な気づきを感じられる発見。小さな行動で起きる変化にワクワクする自分らしい「新・日常」が始まります。

2・3.「野河内渓谷」は室見川の最上流部に広がる福岡市唯一の渓谷。約700メートル続く遊歩道とその周辺では、深い緑と渓流が楽しめる


4.曲渕(まがりぶち)ダムに注ぐ八丁川は穏やかな清流で子どもも楽しめる。水と戯れるその姿に癒やされる

5.曲渕ダムの下にひっそりとあるダムパークでのんびりピクニック気分

6.緑鮮やかな水田を抜ける農道も壮観

7.ダム湖に映る山の姿も美しい

8.木立の向こうに現れる一筋の「花乱(からん)の滝」
●MAP

番号は写真と対応しています。