設備投資額2900億円突破! 新規雇用数1500人創出!
福岡県では、環境を軸とした産業の国際競争力を強化し、
アジアから世界へ展開する産業拠点の形成を目指す
「グリーンアジア国際戦略総合特区」を推進しており、
環境性能に優れた製品の開発・生産拠点化が進んでいます。
県内各地で意欲的な取り組みを進めている
企業をご紹介します。
得意とするモーターを生かした産業用ロボットなどで北九州地域から世界へ飛躍する安川電機。特区を活用して中間市に建てられた第3工場は生産能力900台/月であり、中・大型産業用ロボットを生産しています。生産されたロボットはアジアをはじめとして70パーセント以上が輸出され、世界各地のさまざまな産業で省エネや高効率化に貢献しています。工場では部品加工から出荷まで一貫生産ラインを構築することで、生産効率が大きく向上しました。
「原動力は北九州。動かすのは世界」。環境に配慮したモノづくりが、人と地球に優しい高効率化を支えています。
溶接や塗装、ピッキング(荷物の仕分け)など用途に合わせたさまざまな中・大型ロボットを生産
「医療の現場で調剤ができるロボットも開発しています」と語る生産技術部の内山勝裕(うちやまかつひろ)さん
現在、そして近未来のハイテク製品に欠かせないレアメタル。使用済み電子機器などから希少な金属を高効率に回収するのが大牟田市で稼働する三池レアメタル工場です。コンデンサーやガラスレンズのくず、メタルの切りくずなどから「溶媒抽出」などの方法で、純度99.99パーセント以上という「高純度五酸化タンタル」をリサイクルしています。特区を活用した新工場では、さまざまなリサイクル原料が処理可能な新技術を導入。生産体制を大きく増強し、将来のさらなる需要増に対応します。近代日本の発展を支えた大牟田から、資源リサイクルのトップランナーとして次世代産業をリードしていきます。
高純度レアメタル。電子部品用材料としてスマートフォンなどに活用される
リサイクル工程を説明する工場長の中島貴志(なかしま たかし)さん(左)と大貫佳(おおぬき けい)さん
自動車のフロアカーペットの製造で世界トップシェアを誇り、国内全ての自動車メーカーと取引がある総合内装部品メーカー。特区を活用した宮若市の福岡工場では、車の発するノイズの吸収、遮音に優れたフロアカーペットやトランク周りの部品の製造を行っており、高級車にふさわしい静粛性や快適な乗り心地、軽量化による低燃費を実現しています。北部九州に集積している顧客との距離の近さを生かし、常にコミュニケーションを取りながら、製品の質の向上を図っています。車内空間の静かで快適な環境の創造は、ドライブ時の安全性を高めることにもつながります。外から見えない部分の性能を極めるモノづくりが、世界の快適なカーライフをつくり続けています。
「高品質な内装がアジア、世界へ」と語る常務取締役の浅田良紀(あさだ よしき)さん
県が整備した「糸島リサーチパーク」で特区を活用した新工場を稼働するブレイブリッジ。低コストの無線通信を基軸にIoT※ デバイスの開発や量産、販売を手掛けています。手のひらに収まるデバイスと長距離無線やGPSを使った仕組みで、子どもや高齢者の見守り、車の盗難対策など、暮らしの安心に貢献しようとしています。最先端の仕組みを支えるのはモノづくりへの情熱。製品の開発、設計や商品化のプロセスを海外に委ねず、日本人が本来得意とする手作りの技術と思いやりを持って丁寧に自社生産。
「福岡から世界へ、技術や製品を発信したい」。IoTがつなぐ新しい時代のモノづくりが始まっています。
※ IoT:Internet of Thingsの略で、さまざまな「モノ」と「インターネット」がつながる仕組みを指す
工場ではたくさんの人の手によってモノづくりが進められます
地元福岡でのモノづくりを熱く語るCEO吉田剛(よしだ つよし)さん
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