かつて大量の石人・石馬の群れを墳丘に連ねていた岩戸山古墳。
全国の装飾古墳の中でも、文様の複雑さと華麗さにおいて比類のない王塚古墳。
石に刻まれ、石に描かれた古代世界の中から、当時の北部九州の歴史的背景と
古代人の卓越したテクノロジーを探っていきます。
(岩戸山歴史文化交流館)
かつて大量の石人・石馬の群れを墳丘に連ねていた岩戸山古墳。
全国の装飾古墳の中でも、文様の複雑さと華麗さにおいて比類のない王塚古墳。
石に刻まれ、石に描かれた古代世界の中から、当時の北部九州の歴史的背景と
古代人の卓越したテクノロジーを探っていきます。
武装石人頭部/高さ73.5cmのかぶとを被った石人の頭部。筑紫君磐井をモデルにしたといわれている(岩戸山歴史文化交流館)
石馬/馬の胴体の部分で、長さ163cmある。鐙(あぶみ)などの馬具も細かく彫られているのが特徴(岩戸山歴史文化交流館)
岩戸山古墳/6世紀前半の前方後円墳。別区と呼ばれる祭祀を行なった場所には、墳丘に向いて被葬者を見守るように石人・石馬(レプリカ)が置かれている
岩戸山歴史文化交流館
平成27年11月に開館した歴史文化交流館です。石人・石馬など考古資料の展示のほか、年間を通じた古墳文化などの歴史講座、勾玉(まがたま)づくり体験や弓矢体験など、さまざまな交流・体験事業を行っています。
八女市吉田1562-1/電話 0943-24-3200 ファクス 0943-24-3210/
開館時間:9時~17時15分(入館は17時まで)
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)・年末年始
王塚古墳後室・前室(レプリカ)/黒と赤の騎馬が描かれた前室の袖石(そでいし)。生前の被葬者を描いたか、悪い霊から被葬者を守る騎馬と考えられている
王塚古墳/わが国を代表する装飾古墳の一つ。装飾古墳は、朝鮮半島の影響を受けたものもあり、早い時期から北部九州には、朝鮮半島と交流を持つ勢力があったと考えられる
蕨手文(わらびてもん)/蕨の形に似た渦巻き文様。その起源は唐草文様とも、再生を象徴する蕨とも、中国の生命の樹の思想を取り込んだものともいわれる
双脚輪状文(そうきゃくりんじょうもん)/南島産のスイジ貝をモチーフにしたともいわれる。魔除けの文様と考えられる
三角文/三角形は銅鐸や鏡などにもみられる古代の神聖な文様。悪い霊を排除する意味が込められている
壁画の顔料/王塚の装飾では、赤、黄、白、緑、黒の5色の顔料を使用。赤はベンガラ、黄と白は粘土、黒はマンガン、鉄を含む鉱物、緑は海緑石が用いられたとみられる
王塚装飾古墳館
王塚古墳に隣接するテーマ館で、館内には発掘された資料などを展示。中でも、石室のレプリカは発見当時の鮮やかな壁画を再現。装飾古墳の世界を楽しく学べます。
桂川町寿命376番地/電話 0948-65-2900 ファクス 0948-65-3313
開館時間:9時~16時30分
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)・年末年始
■王塚古墳 秋の特別公開
平成29年10月14日(土)・15日(日)/受付時間:9時30分~16時
県内の代表的な装飾古墳
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