福岡県では、里山を守るために捕獲されたシカやイノシシを「ふくおかジビエ」として利活用することを推進しています。
「ジビエ」とはフランス語で、狩猟によって捕獲された野生鳥獣の肉や料理のこと。自然の中で育ったシカやイノシシは、運動量が非常に多く、筋肉が発達しているため、その肉は低脂肪・高タンパクなヘルシー食材です。「ふくおかジビエ」は、県内15カ所の獣肉処理加工施設で適切に処理された安心でおいしい食材として注目を集めており、福岡でも数年前からジビエ料理を出す飲食店が増えてきました。
県では、今年から「ふくおかジビエ」を使用した料理を常設メニューとして提供する飲食店を「ふくおかジビエの店」として認定しています。認定店の一つ、飯塚市の「酒菜屋 有門亭(ありかどてい)」では、「ふくおかジビエ」のおいしさをさらに引き出すメニューが人気。「イノシシのハム」は、ブロックのままぬかをまぶして10日間熟成させ、水抜きした後に薫製(くんせい)するという手間をかけた逸品。「ジビエのポテトサラダ」は、くず肉から取っただしをジャガイモに染み込ませているため、ジビエのうま味が凝縮された“見えないジビエ”料理。「イノシシのアホしゃぶ」は、ネギ、ニンニク(アホ※)、唐辛子が入った和風だしにゆっくりとイノシシの赤身肉をくぐらせるとやわらかくジューシーなうま味が口の中に広がります。
「食材が良いから味付けもシンプルなんです。自然本来のおいしさを料理で楽しんでもらいたい」と、有門准一(ありかど じゅんいち)さん。ジビエに対する愛情と丁寧な調理で、ジビエの魅力あふれる料理が次々と生み出されます。
「ふくおかジビエの店」や直売所などで「ふくおかジビエ」を見掛けたら、どうぞそのおいしさを味わってみてください。
※アホ…スペイン語でニンニクの意
ふくおかジビエの店認定プレート
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「イノシシのアホしゃぶ」(2750円)。イノシシ肉や野菜のうま味が凝縮しただしでいただく締めのパスタも絶品
(写真左から時計回りに)コース料理で提供される「ジビエのポテトサラダ」/「イノシシのハム」(1320円)/赤ワインのように鮮やかな「鹿肉のステーキ」(1760円)
※金額は全て税込価格
イノシシ肉はブロックで仕入れ、丁寧にスジを取って使用。氷温熟成することで肉のおいしさが増すという
居酒屋スタイルで気軽にジビエ料理を楽しめる
酒菜屋 有門亭
所在地 飯塚市新飯塚15-24
営業時間 17時30分から24時
休日 日曜日
問い合わせ 電話・ファクス0948-24-7888
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