[特別企画]
平成31年4月、小川 洋知事の
3期目の県政がスタートしました。
「福岡県を日本一幸せな県にしたい」
小川知事の政策への思いや抱負について、
福岡の大学で学ぶ若い二人と語り合いました。
令和元年5月15日 福岡県庁11階「福岡よかもんひろば」にて
関さん:平成から令和という、時代の節目に知事に就任された今のお気持ちをお聞かせください。
知事:選挙中、県内各地を回り、県民の皆さんの「地域をもっと良くしたい」、「もっと元気にしたい」という強い思いと、県政に対する大きな期待をあらためて肌で感じました。
そして、「令和」が始まった5月1日、私は太宰府で、1500人の皆さんと「令和」の人文字を作り、一緒に新しい時代の幕開けをお祝いしました。県民の皆さんに託された思いを胸に、「令和」という新しい時代になっても、「福岡県に生まれて良かった、生活して良かった」と思っていただける「県民幸福度日本一」の福岡県を目指して、全力を尽くしていきたいと決意を新たにしています。
関さん:小川知事の3期目の抱負をお聞かせください。
知事:大きく二つあります。まず、「豪雨災害の復旧・復興」です。一昨年、昨年の災害の復旧・復興は、これからが正念場です。被災者の皆さんの生活再建を進めるとともに、河川、道路、農地などの復旧を加速させ、目に見える進捗を図っていく。一日も早い復旧・復興を成し遂げていきたいと考えています。
次に、「時代の二つの変化への対応」です。一つはAI、IoTの普及や通信技術の進化といった「第4次産業革命」が進行しています。現場の実態とニーズに合った最新技術の導入を促進することにより、中小企業の生産性向上や、「スマート農林水産業」を実現し、成長産業への転換を目指していきます。もう一つ、「人生100年時代」も到来します。本県がこれまで取り組んできた「70歳現役社会づくり」や「ふくおか健康づくり県民運動」などをさらに進めていき、100年の人生を充実して過ごせる「100年グッドライフ福岡県」を目指していきたいと思っています。
知事:お二人は大学3年生なんですよね。
関さん:はい。私は福岡女子大学国際文理学部で国際教養学科を専攻しています。日本や海外の政治、社会情勢について学んでいます。
知事:福岡女子大学は大変ユニークな取り組みをしていて、1年生の時は全寮制で、「なでしこ寮」に入り、必ず海外の留学生と同室で生活することになっていますね。寮生活はどうでしたか?
関さん:私は中国の留学生と一緒に生活しました。中国語を教えてもらったり、ギョーザを作ってパーティーをしたり。留学生は英語もすごく上手でした。
知事:多様性をお互いに認め合うことが大事ですね。これからも異文化の方と接する機会を積極的に見つけてみてください。
田口さん:私は福岡県立大学人間社会学部で公共社会学科を専攻しています。ゼミの授業では過疎地域の生活課題について学んでいます。
知事:福岡県立大学は、子どもの学習指導ボランティアなどの取り組みが全国的にも高く評価されています。また、社会のニーズが高い医療福祉系人材の供給元としても大きな力となっています。
勉強を通して地域社会が抱える課題を実際に肌で感じ取って、ぜひ、その体験を生かして社会で実践してください。田口さんは大学でクラブ活動を?
田口さん:はい。野球部でキャッチャーをしています。
知事:判断力が最も要求されるポジションですよね。野球やスポーツを通して思うことはありますか?
田口さん:いろんな場面で「スポーツの力」を実感しています。例えば、初めて会う相手でも試合が終わった後にはすぐ友人になれたり。
知事:スポーツはみんなを一つにしますよね。私はラグビーと駅伝が好きでよく観戦にも行っています。全力を尽くして自分の役割を果たし、仲間に後を託しながらトライやゴールを目指すという競技スタイルが大好きなんです。
田口さん:以前、障がいのある方が参加するスポーツ大会の運営に携わったことがあるのですが、皆さん本当に表情が生き生きとされていたのも印象的でした。
知事:福岡県では、スポーツを振興することによって、スポーツを元気にし、スポーツの力で県民と県民生活をより元気にする「スポーツ立県福岡」の実現に取り組んでいます。その中で、年齢、性別、障がいの有無にかかわらず、全ての人がスポーツに親しみ、楽しむことができるよう環境整備も進めています。
田口さん:私が住んでいる田川市は、来年開催されるパラリンピックの車いすフェンシングの事前キャンプ地になっています。
知事:福岡県では、県内の市町と連携して東京オリンピック・パラリンピックの事前キャンプの誘致に積極的に取り組んでいます。現在、本県を訪れる国・地域は27で、この数は、全国有数です。また、今年9月、アジア初のラグビーワールドカップが開幕し、本県でも3試合が行われますが、県と三つの市が公認キャンプ地となっています。
こうしたキャンプはトップアスリートの姿を間近に見ることができる素晴らしい機会ですから、多くの方に交流を深めていただきたいと思います。
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