今年10月、天皇皇后両陛下の御臨席のもと「第37回 全国豊かな海づくり大会
福岡大会」が開催されました。
私たちの身近にある海や川などの雄大な自然。
これらは、私たちの財産として大切に将来へと
引き継いでいかなくてはなりません。
今大会の舞台である筑前海、有明海、豊前海の3つの海、
そして筑後川などの内水面では、各地域で、
このかけがえのない財産を将来に繋いでいくための活動が行われています。
今年10月、天皇皇后両陛下の御臨席のもと「第37回 全国豊かな海づくり大会
福岡大会」が開催されました。
私たちの身近にある海や川などの雄大な自然。
これらは、私たちの財産として大切に将来へと
引き継いでいかなくてはなりません。
今大会の舞台である筑前海、有明海、豊前海の3つの海、
そして筑後川などの内水面では、各地域で、
このかけがえのない財産を将来に繋いでいくための活動が行われています。
水産資源の保護・管理と海や河川の環境保全の大切さを広く伝えるとともに、漁業の振興と発展を図ることを目的に、毎年各地で開催されている全国豊かな海づくり大会。第37回目となる今大会は宗像市をメイン会場に、10月28日(土)、29日(日)の2日間にわたりさまざまな行事が実施されました。
多くの自然に恵まれた福岡県は、それぞれ特色のある3つの海に囲まれ、筑後川、矢部川など内水面においても、各水域の特性を生かした多種多様な漁業が営まれています。今大会を契機に、本県が誇る水産物を県内外に発信するとともに、豊かな海づくりに欠かせない環境保全活動などに一層取り組んでいきます。
※開催を予定していた海上歓迎・放流行事は荒天のため中止
式典行事会場となった宗像ユリックスでは、映像による本県の魅力や漁業の紹介のほか、天皇皇后両陛下の御臨席のもと、海・川・水産業をテーマとした最優秀作文の発表、若手漁業者によるメッセージ発表などを行うとともに、豊かな海を次の世代に引き継ぐことについて、大会決議が行われました。
最優秀作文を発表する宗像市の野田光輝(のだこうき)さん。「ぼくのたいせつな海や川」と題した作文には、自分の実体験から海や川を大切にしたいという気持ちがつづられていました
稚魚などの御手渡しでは、天皇陛下からクロアワビ、アサリが、皇后陛下からはノリ、オイカワがそれぞれ漁業関係者に手渡されました
海という豊かな自然を未来へ繋ぐ担い手として、子どもたちや県内の若手漁業者などが豊かな海づくりに向けたメッセージを発表しました。
資源管理、漁場環境の保全活動に力を入れ、消費者に海の素晴らしさを知ってもらえるようさまざまな取り組みを行い、豊かな筑前海の恵みが次世代へ引き継がれるよう力を尽くします。
宗像漁業協同組合組合員
権田幸祐(ごんだこうすけ)・
恵理子(えりこ)夫妻
豊かな海を守るため、先輩方が築き上げたカキ養殖をさらに発展させ、さまざまな活動を通じて漁場や資源を守り、豊饒(ほうじょう)の海・豊前海を次の世代へと引き継いでいきます。
豊前海北部漁業協同組合組合員
江口英利(えぐちひでとし)・
由加里(ゆかり)夫妻
おいしい「福岡有明のり」を皆さまに届けられるよう、ノリ養殖の研究を進めるとともに、有明海の漁業を支える活動を積極的に行い、子どもたちに、宝の海・有明海を引き継いでいくことを誓います。
有明海区研究連合会会長
須﨑孝義(すさきたかよし)・
直子(なおこ)夫妻
手旗信号やロープワーク、カヌー、水泳などさまざまな訓練を行っています。また、近くの海岸でいつもゴミ拾いをします。いつも、訓練させてもらう、そして私たちを育ててくれる海をこれからも守っていきます。 (左から)深町彩乃(ふかまちあやの)さん、増美 銀次郎(ますみぎんじろう)さん、竹内蓮(たけうちれん)さん
県内各地で関連行事を開催
県内5つの会場で関連行事が開催されました。稚魚の記念放流や、県産農林水産物の販売、福岡の海の幸が味わえる「ふくおか海の幸グランプリ」など、各地域の特徴を生かしたイベントを開催し、各会場とも多くの人たちで賑わいました。
[宗像会場]
福岡海洋少年団の皆さんも会場に駆け付け、漁船海難遺児などに対する支援を呼びかけた
会場のステージでは、地元の小中学生による吹奏楽をはじめ、さまざまな出し物が披露された
[筑前海会場]
「ふくおか海の幸グランプリ」では、各店舗が自慢の海の幸を振る舞い、来場者による投票でグランプリが決定した
「ちりめんモンスターを探せ」のブースでは、ちりめんじゃこに混じった小さな生き物を虫眼鏡を使用して必死に探している皆さんの姿が
[有明海会場]
海づくり大会PRブースでは、福岡の海の生物や漁法に興味津々な子供たちや大人の姿が
会場には、柳川市長をはじめ、多くの関係者の皆さんがイベントを盛り上げるために駆け付けた
[豊前海会場]
マグロの解体ショーでは、解体師の素晴らしい魚さばきに、会場中が歓声に包まれた
タッチングプールでは、ウナギのつかみ取りが行われ、参加した子どもたちは、ヌルヌル滑るウナギに悪戦苦闘
[内水面会場]
長さ、面積共に九州最大規模を誇る筑後川にて行われた稚魚の記念放流では、オイカワ(ハヤ)が放流された。放流前には、放流魚の生態などについてしっかりと学んだ
豊かな自然の中で、大きく成長できるようにと願いを込めて放流
天皇皇后両陛下が
平成29年7月九州北部豪雨で
大きな被害を受けた朝倉市を御訪問
10月27日、両陛下は福岡空港に到着された後、九州北部豪雨で甚大な被害を受けた朝倉市を御訪問されました。朝倉市では、小川知事から被災状況を御聴取された後、被災者一人一人に、そして災害対応尽力者に心のこもったお見舞いと励ましの言葉を掛けられました。今回の被災地御訪問は、両陛下の強いお気持ちにより、当初の予定を一日早めて御来県され実現したもので、被災者、関係者にとって大変心強いものとなりました。
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