知事が県民の皆さんのもとに出向き、地域で活躍されている皆さんと意見交換を行う「知事といきいきトーク」。今回は直方市を訪問しました。歴史ある鉄鋼業からDX(デジタルトランスフォーメーション)が進み、新しい時代に即した形に変化し続ける市で、未来を拓く取り組みを行っている皆さんと意見交換を行いました。
直方市で活躍する皆さん
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森田 恵子(もりた けいこ)さん(①)株式会社もち𠮷 代表取締役社長香田 敦郎(こうだ あつろう)さん(②)香田農園(いちご農家)神谷 愛(かみや あい)さん(③)ブルーベリーラボ直方園主梅田 結衣(うめだ ゆい)さん(④)NPO法人直方川づくりの会 ボランティアスタッフ魚住 昌彦(うおずみ まさひこ)さん(⑤)株式会社シーアンドイー 代表取締役香原勝司 県議会議長(⑥)、服部誠太郎 県知事(⑦)、大塚進弘 直方市長(⑧)、舩越健児 直方市秘書広報課長(⑨)
直方の顔として地域の経済発展に貢献
森田 今年7月「もちだんご村モール」をオープンしました。生まれも育ちも直方で、直方を心から愛した先代がもっとにぎわいのある場所にしたいという長年の夢をかなえたものです。おかげさまで市内はもとより、近隣市町からも足を運んでいただき、活気ある施設になっております。
知事 直方で事業を展開され、直方を代表する企業になっておられますね。新しい複合商業施設も開業され、地域の経済発展に貢献していただき感謝申し上げます。
県の基幹産業である農業のさらなる発展を
香田 地元企業や市と連携した農作業自動化プロジェクトに参画しています。現在は、いちごハウス内の環境データを測定、その結果に応じてリモート操作で管理を行っていて、将来的には自動制御を目指しています。昨年度から自動収穫に向けた実証を開始し、定植から収穫まで一貫したスマート農業によるいちご栽培の実現に取り組んでいます。
知事 農業は本県の基幹産業です。県では、熟練農家の視点を「見える化」するアイカメラを使った技術指導などにより、新規就農者を支援しています。また、農業大学校でも即戦力となる農家を育てる最先端技術を学べる講座を考えておりますので、ぜひ一緒に頑張りましょう。
神谷 食べ比べができるブルーベリー観光農園を営んでいます。一部委託していますが、生産から加工、販売まで一貫して行い、付加価値を高めたいと考えており、自家養蜂している蜂蜜を使ったブルーベリージャムの開発を進めています。完成後は「ふくおか6次化商品セレクション」に応募するつもりです。
知事 さまざまな種類を食べ比べできるのはいいですね。6次化商品の開発にも取り組んでいただいているとのこと。専門家の派遣やマーケット調査など、県の支援もありますのでぜひ活用してください。
豊かな遠賀川を抱く大好きな故郷のために
梅田 小学生の頃から「遠賀川水辺館」で川の水質や生物の調査を行っていました。現在はボランティアとして小学生の活動のサポートをしています。川の怖さや楽しさを知り、川に関わってくれる人を増やすことにも力を入れています。
知事 危険性を含めて川を知ることは大切です。県では、県民が川に親しみ楽しめるよう親水護岸などの河川整備を行うとともに、市町村が行う魅力あふれる河川空間を形成するための施設整備を支援しています。皆さんの力もぜひお貸しください。
魚住 「MAKE A MONOGATARI」という音楽イベントを手掛けています。直方は3世代で暮らす家庭が多く、家族との結び付きが強い地域だと思っているので、家族3世代で楽しめる内容にしています。今年で4年目となり、10年連続開催が目標です。
知事 筑豊初の大型音楽イベントだと聞いています。たくさんの人が直方を訪れる一つの機会になることを願っています。本日は、直方市で活躍されている皆さんに貴重なお話を伺うことができ、有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
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(左から)鞍手高校2年 香月隆之介(かつきりゅうのすけ)さん、2年 山野賢美(やまのさとみ)さん、3年 松下晋也(まつしたしんや)さん
意見交換に先立ち、鞍手高校の生徒によるワンヘルスの研究発表が行われました。「人と動物、環境との関係性」をテーマに令和3年からワンヘルスに取り組む鞍手高校。廃プラスチックや使用済みのポスターを利用した文化祭での作品展示、台本から全て手掛けた動画製作など、その活動内容をいきいきと発表されました。