四王寺山は、最高点のある大城山(おおぎやま)を中心に岩屋山(いわややま)、水瓶山(みずかめやま)、大原山(おおばるやま)という4つの山から構成されています。四王寺山コースは、福岡都市圏から気軽に行ける総距離5.1キロメートルのハイキングコースです。スタートは多数の礎石が残る大宰府政庁跡。ここから北に位置する四王寺山に向かって歩き出します。まずは令和発祥の地・坂本八幡宮【1】へ。参拝をして小道を抜けたら登山口から徐々に深くなる木々を抜けて上を目指します【2】。少し息を切らして登り続けると【3】岩屋山山頂の岩屋城跡へ到着。ここからの眺望は素晴らしく、南に向いて開けた一画は開放感抜群。のんびりと景色を楽しんで一息ついたら、そのさらに上の焼米ヶ原(やきこめがはら)を目指します。
途中には古代、大宰府政庁を守るために日本で最初に築かれた山城である国指定特別史跡・大野城跡【4】が。登り着いた焼米ヶ原【5】は、黒く炭化した米が多く出土することから、その名が付けられたそう。広場には石で作られたベンチやテーブルが整備され、ゆっくり軽食も楽しめます。また、標高約300メートルのこの地点からは、太宰府の町並みを一望できます【6】。
ハイキングコースはここから下り、西鉄太宰府駅へ向けて進みます。深い木々に囲まれた道は段差に気を付けて慌てずにゆっくりと歩きましょう。やがて水瓶山ポイントへ。九州国立博物館を眼下にそのまま下ると、木々に囲まれた鳥居【7】を抜け、小さな川を渡って再び住宅地に入ります。御笠川に架かる三条橋から町の路地に沿って歩いていくと、終点の西鉄太宰府駅に。駅前からコミュニティバスを使うとスタート地点の大宰府政庁跡へ戻ることができます。所要時間は3時間10分。初心者でも楽しめるやさしいコースとなっています。
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