かけがえのない福岡(ふるさと)に集う
特集
令和元年11月6日から9日
世界中で活躍し、親睦や交流を続ける海外福岡県人会の皆さんが、11月に開催された「第10回海外福岡県人会世界大会」に参加するために福岡に集いました。
福岡県からの海外移住は、1885年のハワイ移住に始まり、北米・南米を中心に広まりました。戦前・戦後を通じて約5万7000人の県民が海を渡っています。風土も文化も異なる未知の世界で、支え合うために生まれたのが「海外福岡県人会」。海外移住者やその子孫で組織された県人会は、多くの苦難を乗り越え、移住国の発展に大きく貢献してきました。
現在、海外9カ国に20の移住者による県人会が、また、15カ国・地域に19の福岡県出身の駐在員などによる企業県人会が組織されています。各国の県人会は、現地で親睦や交流を深めながら、福岡県と各国・地域を結ぶ懸け橋としての役割を担っています。
次世代の県人会活動の担い手である県人会の子どもたち(小学校高学年)を福岡県に招へいする事業。2008年の事業開始からこれまでに約200人が参加し、日本文化の体験や同世代の子どもたちとの交流を行っています。
県人会の青少年(主に大学生)を留学生として1年間受け入れる制度。1966年の開始から、これまでに400人を超える留学生を受け入れてきました。県内の大学・専門学校などで専門的な知識や技能を習得しながら、両親や親族のルーツである福岡県の伝統、文化などに触れ、理解を深めています。
海外福岡県人会世界大会は、海外の福岡県人会の皆さんが一堂に会し交流を深めるために、1992年から3年ごとに開催されています。今年は「ルーツは福岡 夢は世界へ 〜集う我ら 広がる絆〜」をテーマに6年ぶりに故郷である福岡で開催され、約350人の県人会の皆さんが集いました。大会では、県人会の代表者が県とのネットワーク強化について議論する「代表者会議」や、海外のビジネス事情について県人会会員などが講演する「ビジネスセミナー・交流会」などが行われました。また、「移住者子弟留学生制度50周年記念式典」では過去に福岡に留学した県費留学生による講演も行われました。
自らのゆかりの地を巡りルーツをたどる「ふるさと巡り」では、県人会の参加者が北九州、福岡、筑後、筑豊の4つの地域に分かれて福岡県の歴史や文化に触れました。また、天神中央公園で催された「海外福岡県人会フェア」では県民の皆さんに県人会の歴史や活躍を知ってもらおうと県人会を紹介するパネル展示が行われた他、サンバなどのパフォーマンス披露、各国の料理を提供する屋台などが集まり、会場は多くの人でにぎわいました。
着物体験に参加されたシアトル・タコマ福岡県人会のクリスティーナ・スウェドナーさん(左)とケイコ・パーヴォラさん。「世界で活躍する県人会の皆さんと会えて大きな刺激になりました。シアトルでも、誇りを持って福岡をPRしていきたいです」と笑顔で語ってくれました
「ふるさと巡り」福岡コースでは、秋月博物館や酒蔵、三連水車の里あさくらを訪ねた他、みそ作り体験も行われ、地域のおもてなしを受けました
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