商店街の力を結集
平成28年に開館した久留米シティプラザ
レトロな雰囲気が残る路地も魅力
久留米ほとめき通り商店街は、西鉄久留米駅前から六ツ門(むつもん)地区まで、複数の商店街で構成されています。「ほとめき」とは、筑後弁でおもてなしの意を表しています。
この商店街は、10年ほど前まで、他の地方都市と同様に「シャッター商店街」の危機に直面していました。この状況を打開するため、商店街が連携して商店街を「元氣にする」取り組みを行うことで、徐々に人通りを取り戻し、現在では出店者も増えています。
また、時代を象徴した大型百貨店跡地を文化交流施設としてリニューアルした久留米シティプラザは、演劇やコンサート、会議などで年間50万人以上が利用しています。地域コミュニティの拠点としても、子どもたちの遊び場としても、商店街のにぎわいに一役買っています。
久留米ほとめき通り商店街の会長を務める原誠(はら まこと)さんは、「新しい施設ができても商店街に立ち寄ってもらえないと意味がない。お客さまを商店街に引き付ける努力をしなければ」と話します。その中の取り組みの一つが、飲食店を中心とした「まちなかグルメマップ」の製作。各店舗のお薦めメニューが一目で分かります。
また、商店街の店主たちが「まちなかコンシェルジュ」として道案内やお店紹介を行っています。他にも、商店街の店主たちが講師を務め、プロならではの情報を伝える「まちゼミ」、各店が趣向を凝らした100円の商品が並ぶ「100縁商店街」など、商工会議所と連携した「街元氣プロジェクト」を展開し、新たな商店街のファンづくりを進めています。久留米の「ほとめき」の心は、まち全体の人を楽しませる心意気を表しているようです。
撮影:仲朝芳(なか ともよし)
撮影:仲朝芳(なか ともよし)
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