所在地 みやま市瀬高町長田1863-1
電話/ファクス 0944-62-2985
森林の中にいるような清涼感あふれるやさしい香りが特徴で、結晶は防虫・芳香剤として、精油はアロマとして注目を集めている『天然樟脳』。合成樟脳の普及などにより、全国的にも生産者が減少しましたが、県内では唯一、江戸時代から150年続く内野樟脳(みやま市)で作られています。
内野樟脳では、今でも伝統製法を採用。九州産の樟(くす)を木片状にした後、甑(こしき)で合計約30時間蒸し、その蒸気を冷却して成分を抽出するなど、全工程に最低でも10日は要します。約6トンの樟からできる樟脳はわずか約25キログラム。先代である亡き夫からその技と思いを受け継いで奮闘する内野和代(うちの かずよ)さんは、「天然樟脳の良さを理解してくれる愛用者の声が仕事を続ける何よりの原動力。ただ、大量生産ができないのでお待たせしてしまうこともある。それが心苦しい」と話します。
「マニュアルは一切ない。自分の五感が頼り」という天然樟脳づくり。作り手にとっての一番の魅力は「品物に自信が持てること」と内野さんは言います。その言葉の一つ一つに、五代目樟脳師としての矜持(きょうじ)が感じられます。
工場見学に訪れた小学生が「白く輝く香りの宝石」と称した樟脳の塊
福岡が誇る伝統工芸の魅力を感じる・学ぶ・体験する
経済産業大臣が指定する県内伝統的工芸品7品目をはじめ、県知事指定33品目を常設展示。さらに、県内作家の展覧会や制作体験など、さまざまな角度から福岡の伝統工芸の魅力に迫ることができます。
所在地 福岡市博多区東公園7-7 福岡県庁11階
電話092-645-1835 ファクス092-645-1836
昨春、県庁に誕生した「福岡よかもんひろば」。南棟の展示室では、東公園越しに遠くは宝満山まで見渡せ、絶景を眺めながら気軽に伝統工芸に親しめます。北棟のラウンジでは、工芸体験ができるワークショップや親子、家族が一緒になって楽しめるイベントも随時開催。
工芸品に実際に触れたり、目や耳で楽しめるコーナーもある
県が誇る物産が写真と映像でも紹介されている
所在地 福岡市中央区天神1-1-1 アクロス福岡2階
電話092-725-9100 ファクス092-725-9102
週替わりで開催される企画展は、地域の伝統工芸に携わっている人たちの作品発表の場であるだけでなく、来場者がその実演・体験を楽しめる場としても好評です。見ているだけでは分からない伝統工芸の魅力を発見してみませんか。工芸品の制作工程などが学べるDVD鑑賞(日本語・英語・韓国語・中国語)もできます。
作品を見ながら、直接作家さんに話を聞くことができる
国・県指定の工芸品がずらり。小学生の社会科見学や海外の方の見学も受付
※要事前申し込み
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