県内経済の動向 3月概要
福岡県の景気は依然として厳しい状況が続いているが、一部に下げ止まりの動きがみられる。 ・ 生産については、IC関連の在庫調整が進展するなど、底入れの兆しが見られるが、輸送機械を除き全体としては低調に推移している。 ・ 貿易については、輸出は円安傾向やアメリカ・アジア経済の回復の動きなどを背景に、底入れしつつある。 ・ 消費は、百貨店の売上は堅調であるが、スーパーの売上は前年を下回って推移しており、業態間の販売動向にばらつきがあるものの、全体としては弱含みの状態が続いている。 ・ 雇用情勢は、全国の失業率が高水準で推移し、有効求人倍率も下降傾向にあるなど、依然として厳しい状況が続いている。 国内需要は依然として低迷し、雇用情勢も厳しい状況が続いているが、県内経済の先行きについては、在庫調整の進展やアメリカ経済の回復を背景に底入れの兆しがみえはじめた。 |
(1)生産
生産については、IC関連の在庫調整が進展するなど、底入れの兆しがみられるが、輸送機械を除き全体としては低調に推移している。
(2)設備投資
(3)住宅投資
住宅投資は、総じて低調に推移している。
(4)公共投資
公共投資については、2か月連続で前年を上回ったものの、総じて低調に推移している。
(5)消 費
消費については、百貨店の売上は堅調な動きを続けているが、スーパーの売上は依然として前年を下回って推移している。消費者の低価格志向や選別志向などにより業態間の販売動向にばらつきがあるものの、全体としては弱含みの状態が続いている。
(6)企業倒産
倒産は、件数、負債額ともに前年を下回った。
(7)中小企業景況
景況感は、全体としては厳しさを増している。なお、大企業の一部では改善の動きがみられる。
(8)雇 用
雇用情勢は、全国の失業率が高水準で推移し、有効求人倍率も下降傾向にあるなど、依然として厳しい状況が続いている。
(9)貿 易
貿易については、輸出は円安傾向やアメリカ・アジア経済の回復の動きなどを背景に底入れしつつある。輸入は減少を続けている。
(10)物 価
消費者物価は低下基調で推移している。
(11)金 融
金融機関の預金残高、貸付金残高は前年割れで推移している。
(参 考)
株価は、3月4日には日経平均で11,000円台に上昇し、回復基調で推移している。円相場は円安傾向で推移している。