県内経済の動向 9月概要
福岡県の景気は、さらに悪化している。 ・ 生産については、輸送機械を除き厳しさを増している。特にIC関連を中心に、電気機械は急速に減少している。 ・ 輸出は減少傾向を続けている。 ・ 消費については、携帯電話加入数や新車登録台数、低価格専門店等は依然として堅調に推移しているものの、スーパーの売り上げは21か月連続で前年を下回るなど、全体としてはおおむね横ばいの状態が続いている。 ・ 雇用情勢は、全国の失業率が過去最悪の水準となり、有効求人倍率も下降傾向にあるなど、一段と厳しさを増している。 生産・貿易・企業収益は減少し、雇用状況も悪化するなど経済情勢が停滞感を強めているなかで、アメリカにおける同時多発テロ事件の勃発により、株価が一段と低下するなど、景気の先行きに対する懸念が高まっており、今後の内外の動向に十分注意する必要がある。 |
(1)生 産
生産については、輸送機械を除き厳しさを増している。特にIC関連を中
心に、電気機械は急速に減少している。
(2)設備投資
建築着工床面積・工事費予定額ともに低調に推移するなど、設備投資は減少
傾向にある。
(3)住宅投資
着工戸数は5か月ぶりに前年同月比でプラスとなった。
(4)公共投資
公共投資は、前年同月比で3か月ぶりにプラスとなったものの総じて低調
に推移している。
(5)消 費
消費については、携帯電話加入数や新車登録台数、低価格専門店等は依然と
して堅調に推移しているものの、スーパーの売り上げは21か月連続で前年
を下回るなど、全体としてはおおむね横ばいの状態が続いている。
(6)企業倒産
企業倒産は、倒産件数、倒産負債額ともに前年に比べ減少している。
(7)中小企業景況
景況感は、厳しい状況が続いている。
(8)雇 用
有効求人倍率は3月をピークに下降傾向にあり、常用雇用指数、所定外労働
時間も減少するなど、一段と厳しさを増している。
(9)貿
易
貿易については、輸出は減少傾向を続けているものの、輸入は再びプラスと
なった。
(10)物 価
消費者物価は低下基調で推移している。
(11)金 融
金融機関の貸付金残高は前年割れで推移している。
(参 考)
株価は、このところバブル後最安値を更新し続けているが、アメリカの同時
多発テロ事件の勃発により急落し、9月12日終値は円となった。