県内経済の動向 6月概要(速報)
福岡県の景気は、悪化の傾向を示しはじめた。 ・ 生産については、輸送機械は引き続き好調であるが、IC関連を中心に急速に減少しており、設備投資も鈍化してきている。 ・ 貿易については、アメリカに加えアジア向けの輸出が減少しはじめた。 ・ 消費は、携帯電話、低価格専門店などの販売動向が堅調であるが、百貨店、スーパーなどの販売額は依然として低迷している。 ・ 雇用情勢は、依然として厳しい状況が続いている。 景気の先行きについては不透明感が広がってきており、今後の動向を注意深く見守る必要がある。 |
(1)生 産
生産については、輸送機械は引き続き好調であり、食料品・たばこ工業で
も堅調さを保っているものの、IC関連を中心に電気機械は急速に減少し
ている。
(2)設備投資
設備投資は鈍化してきている。
(3)住宅投資
着工戸数は減少している。
(4)公共投資
公共投資については、ここのところ減少傾向にあったが、4月は前年同月
比でプラスになっている。
(5)消 費
携帯電話などの情報関連機器や低価格専門店の販売動向は好調だが、自動車
の売れ行きはやや弱まっており、百貨店、スーパーなどの販売額は依然とし
て低迷している。
(6)企業倒産
前年に比べると件数は減少傾向にある。
(7)中小企業景況
景況感は、悪化しつつある。
(8)雇 用
有効求人倍率はおおむね横ばいであるが、常用雇用指数は依然として低下し
続け、所定外労働時間が減少するなど厳しい状況が続いている。
(9)貿
易
貿易については、輸入が堅調なものの、輸出はアメリカに加えアジア向けが
減少しはじめた。
(10)物 価
消費者物価は低下基調で推移している。
(11)金 融
金融機関の貸付金残高は前年を下回っている。
(参 考)
株価はゆるやかな回復基調にあったものの、このところ下落している。
為替相場はこのところ大きな変動は見られない。