県内経済の動向 ( 経済指標速報版
)
−平成15年12月−
主な経済指標の概要
1生産
自動車は高水準の操業が続いており、鉄鋼も好調に推移するなど生産全体としては改善の動きが続いている。
2貿易
輸出は、アジア、西欧向けが前年を上回って推移し、また、北米向けも5か月ぶりに前年を上回っており、全体としては増加基調が続いている。
3消費
全体としてはおおむね横ばいで推移している。
需要動向をみると、勤労者世帯消費支出は4か月ぶりに前年を上回った。
販売動向をみると、百貨店販売額、スーパー販売額、ともに福岡ダイエーホークスの優勝セールの影響により前年を上回った。新車登録台数は、普通車は7か月連続で前年を上回っているものの、小型車が低調なことから、全体としては3か月ぶりに前年を下回った。
4設備投資
今年度の投資額は中小企業においても増加の兆しがみられ、全体として持ち直しに向けた動きがみられる。
5住宅投資
持家や貸家が堅調に推移しており、全体としても3か月連続で前年を上回っている。
6公共投資
公共工事請負額は、前年を下回って推移している。
7企業景況
総じて厳しく推移しているものの、改善の兆しがみられる。
8企業倒産
倒産件数は、3か月連続で前年を下回っている。
9雇用
完全失業率が高止まりで推移しているものの、有効求人倍率は緩やかに上昇し、新規求人数も引き続き前年を上回るなど一部に改善の動きもみられる。
10物価
消費者物価は4年連続で前年を下回っている。
11金融
金融機関の貸付金残高はおおむね前年並みで推移している。
参考
○ 株式相場(日経平均株価)は、4月末以降上昇基調で推移し、10月20日に年初来最高値(終値)を記録したものの、その後下落し直近では1万円から1万500円の間で推移している。
(日経平均株価 12月22日現在 10372.51円)
(日経平均株価の年初来最高値 10月20日現在 11161.71円)
○ 対米ドル円相場は、8月上旬以降の円高傾向の中で、9月下旬以降一段と円高が進み、107円台から108円台で推移している。
(対米ドル円相場 12月19日現在 107.60円)
○ 長期金利は、9月上旬にかけて1.6%台まで上昇したが、その後低下し、このところ1.3%台で推移している。
(新発10年国債利回り 12月19日現在 1.315%)
○ 米国株価 NYダウ 12月19日現在 10278.22ドル
ナスダック 12月19日現在 1951.02
注)景気動向の判断に用いている主要経済指標については、指標毎に調査・集計時点(月)が異なるため、複数の指標を比較して利用される際にはご注意下さい。
※「県内経済の動向」は奇数月に公表します。また、偶数月には、経済指標を最新データに更新し、速報として公表します。