県内経済の動向　（ 経済指標速報版 ）

−平成１５年８月−

主な経済指標の概要

 

 

１生産

自動車は高水準の操業が続いており、鉄鋼も好調に推移するなど生産全体としては改善の動きが続いている。

 

２貿易

輸出は、アジア、西欧向けが前年を上回っており、自動車などを中心に全体としては増加基調が続いている。

３消費

全体としては横ばいで推移している。

需要動向をみると、勤労者世帯消費支出は２か月連続で前年を上回っている。

販売動向をみると、百貨店販売額、スーパー販売額は弱い動きが続いている。新車登録台数は、普通車が新型車投入効果により増加していることから、全体としては４か月ぶりに前年を上回った。

 

４企業倒産

倒産件数は、ほぼ横ばいで推移している。

 

５企業景況

改善の兆しがみられるものの、総じて厳しく推移している。

 

６設備投資

全体としては依然慎重な姿勢が続いているものの、製造業では持ち直しの兆しがみられる。

 

７住宅投資

住宅ローン減税が今年末で期限切れとなることをにらんだ駆け込み需要などから、持家、貸家、分譲住宅ともすべて前年を大幅に上回った。

 

８公共投資

公共工事請負額は、前年を下回って推移している。

 

９雇用

完全失業率が高止まりで推移しているものの、好調な操業を続けている製造業などを中心とした労働市場の活発化などから、新規求人数や就業者数が前年を上回るなど一部に改善の動きもみられる。

 

10物価

消費者物価は３年８か月連続で前年を下回っている。

 

11金融

金融機関の貸付金残高はおおむね前年並みで推移している。

 

参考

○　株式相場（日経平均株価）は、７月上旬以降概ね9,000円台後半で推移していたが、８月上旬以降上昇し８月１８日にほぼ１年ぶりに終値で１万円に回復した。

（日経平均株価　8月21日現在　10362.69円）

 

○　対米ドル円相場は、６月以降117円台から120円台で推移している。

（対米ドル円相場　8月21日現在 　118.00円）

 

○　長期金利は、７月中旬以降１％前後で推移していたが、８月上旬以降上昇傾向にある。

（新発10年国債流通利回り　1.345％）

 

○　米国株価　　ＮＹダウ　　8月21日現在　9423.68ドル

ナスダック　8月21日現在　1777.55