県内経済の動向 ( 経済指標速報版
)
−平成15年2月−
主な経済指標の概要
1貿易
輸出は、自動車が前年を大幅に上回って推移しており、アジア向けや北米向けを中心に増加が続いている。
2生産
自動車は好調な操業が続き鉄鋼業も堅調であるものの、ICを中心とする電気機械がこのところ減速しており生産全体としては横ばいで推移している。
3消費
百貨店販売額やスーパー販売額は、足元で弱含んでいるが基調に大きな変化はないまま一進一退を続けており、新車登録台数も前年より普通車や軽自動車が増加したものの小型車が下回ったためほぼ同水準で推移するなど、全体としては横ばいで推移している。
4企業倒産
倒産件数は、このところほぼ前年を下回る水準で推移している。
5企業景況
企業収益は改善の兆しがみられるものの、景況感は依然として厳しく推移している。
6設備投資
自動車関連など一部の業種に積極的な投資がみられるものの多くの業種では慎重な姿勢が続いており、全体としては低調に推移している。
7住宅投資
貸家が前年に比べ大幅に増加したことから全体としては5か月ぶりに前年を上回ったものの、依然として弱めの動きが続いている。
8公共投資
2か月連続で前年を上回っているものの、総じて低調に推移している。
9雇用
全体としては引き続き厳しい状況が続いているものの、新規求人数は前年を上回って推移しており、完全失業率は前期よりも改善している。
10物価
消費者物価は低水準で推移している。
11金融
金融機関の貸付金残高は前年割れで推移している。
12 景気動向指数
一致指数は2か月ぶりに50%を上回った。
先行指数は4か月ぶりに50%を上回った。
参考
○ 株式相場は、1月中旬は大手銀行の増資報道等を受けやや上昇した後、1月下旬にかけて下落したが、総じて見れば、昨年12月下旬以降8千円台(日経平均株価)半ばで推移している。
(2月27日現在 8359.38円)
○ 対米ドル円相場は、昨年12月上旬から1月中旬にかけて125円台から118円台まで上昇し、その後1月下旬までほぼ横ばいで推移した後、2月に入りやや下落している。
(2月27日現在 117.00円)
○ 原油価格は、ベネズエラのゼネストの長期化に加え、イラク情勢の緊迫化から大幅に上昇した。
○ 米国株価 NYダウ 2月27日現在 7884.99ドル
ナスダック 2月27日現在 1323.94